衆人環視の刑
挨拶を終えパーティーが始まる。
まずはファーストダンス。
「行こう、我が月の女神」
「…普通にしろ(小声)」
さあ、一回踊ればあとはいいと言われてる!
曲は先に決めて特に練習しておいたやつ!
いける!なんとかなる!
あ~…二人だけで中央陣取ってとか、なんの拷問?!
「なんて幸せなんだろう。ねえ、ローズマリー」
「…殿下、くっつきすぎ(小声)」
「一度しか踊らない約束だからね。しっかり堪能しておかなくちゃ………あ、ごめん。最後にももう一回踊らなきゃ退場できないんだった」
「ええ~…!」
「少し挨拶に付き合ったら、ケーキ食べさせてあげるから。ローズマリーの好きなのを揃えてあるよ?」
「むぅ~…」
「山盛りサラダお肉を添えて、もご用意致しましょう?」
「…フルーツマウンテンも」
「了解!」
ぐるんと私をターンさせてフィニッシュ
すっかり餌付けされている私。餌を楽しみに頑張るさ!
そして高位貴族との挨拶。殿下の側近であるお兄様も来てくれた。
あー見てる見てる。こっち見てる。すんごくご令嬢たちの目線が突き刺さる。
子息たちも頬を赤くしてチラチラ見てる。
でも殿下とお兄様が目線を向けた瞬間、一様に顔を強ばらせたり目をそらす。
最初は嫌な顔をしていた親たちは、既にお父様により撃沈させられているから、問題ない。
ある程度終わらせたところで、彼らがやって来た。




