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御披露目③ フェリクスside
………天使か?
すっっごい目付きをしたものっすごい恐ろしい笑顔の公爵に手を引かれる銀の髪の少女
私が贈ったドレスと髪飾りをつけてくれている。
あまり派手なものを好まない彼女
月の妖精とよばれていたが、今はもう月の精霊、いや女神か。
彼女の名前のローズマリーのように可愛らしく控えめな色味のドレスがよく似合っている。
……あまり集中していないな。周りの様子を観察して…公爵の顔を見てひいている。
あ、私に気づいた
……ん?何か、動揺している?
表情はかわらないけど、目線が一度こちらに向いたあと定まっていない
少し頬に色味がある?
……公爵から小さな手を受けとる
「…綺麗だ」
少し強く手を握りこむと彼女の顔が一気に赤くなる。
表情はかわらないのに。
ああ、やっと意識をしてくれたのか。
やっとスタートラインに立てた。
今日からは婚約者だと、私のものだと言える
これから何があるのかはわからない。
だけど、彼女が言う「断罪」も「ざまあ」もいらない。全て潰してやる。
やっと手に入れられるんだ。逃がしはしない、私のローズマリー




