拷問タイム
「ローズマリー様タイミングがずれています。はい、ターン!」
拷問の時間です。
ちなみに相手は、殿下オンリーです。軟禁時はお兄様ですが、お城では殿下以外許されていません。まあ、気兼ねなく足を踏めるからいいです。
さて、ローズマリーの体の記憶に頼って生きている私ですが、ダンスだけは頼れませんでした。
というのも『最強に可愛い者は所作も中身も大事!』というお姉さまの信念のもと、お姉さま自らがローズマリーに教育を施していたそう。(教師を雇うにも人見知り酷いのと、性別とかで父がうるさいから)
でも、引きこもり特化型であったのと、途中でお嫁にいかれてさすがにダンスまでは教えられなかったとかで…
とはいっても、別に、下手ではないです。ないけどね
求められるレベルが、国内最高レベルって
通常やらないようなステップまで身につけなくてはならないとか。
並みレベルではダメなんだって
しかも、私がこんなに嫌がっていても
幸せそうな殿下は逃がしてはくれない。
「ローズマリー、今日も素敵だ。」「もっと体重預けてかまわないよ?」
…抱き込みたいだけでしょ
レッスンにならないから、綺麗なホールドで押しやる。
くそっ
なんだかんだで殿下は上手なんだよね。最近じゃ足を踏みそうだとさりげなく避けるし、バランス崩しても支えきるし。簡単にフォローしてくれる。
「お疲れ様でした。ローズマリー様とてもお上手になられましたね。殿下は…暴走しないようにお願いします…」
「ありがとうございます、マリアンヌ先生」
マリアンヌ先生。殿下と私の教育係です。
年齢不詳、性別不詳(肉体的にはわかってますが)の…夜のお方みたいな感じです。『ママ』ってかんじです。
勉強、剣術、馬術、マナー、ダンス全てを網羅するパーフェクトな方なのです。
ですが、その…濃すぎる存在故に、どこにもいけないというか。
全てにおいて国内最高の能力なのにどうにもできない中、『じゃあ、もらうね』とさっさと自らの教育係にしてしまった殿下。
先生はすでに御主人がいらっしゃって『男だろうと女だろうと、子供に興味ございませんから。』
と、殿下と一緒に私にも教える事になったそうです。




