殿下にも厳しい
ケーキ食べ終わっても私を離さず、後頭部に顔をぐりぐりとしてくる殿下
「そろそろイラついてきました」
「久しぶりなんだから我慢して!公爵が一ヶ月出してくれないから会うことできなかったし、ローズマリーは手紙とかそっけないし…」
この4年、私の不敬極まりない扱いを受け続けた殿下は、何故か私には溺愛、それ以外には腹黒になりました。
「手帳だって見せてくれないし、部屋には鍵かけていれてくれないし」
「だって、目新しいことないですもん。それにコメント書き込むからって夜中に勝手に入ってくるし。当然の結果ですよ?身の安全と安眠は大事ですから。
大人しく膝に乗ってあーんもされてるんだからいいじゃないですか。
てか、どれも12歳がやることじゃないですよ…」
「ローランはしてる」
「兄ですもの。物心つく前からやってることですもの。記憶はないけど。
…新たに禁止してもいいんですよ?」
「……我慢する…」
多少のスキンシップを餌に、いろいろ諦めさせてます。
じゃないと、断罪イベントまでに身の危険がね。
どうなるかわからないから、きちんとしておきたいのです。身の潔白を証明する可能性があるものは大事にしないと!
「殿下そのようなお顔をなさらないでくださいな。次は一番大好きなレッスンでございますよ?
さあローズマリー様、お着替えを。」
「ダリアさん…」
「そのようなお顔をなさらないで下さいませ?」
にーっこりと微笑むダリア
すっっごくご機嫌の殿下
ものっすっっごく嫌な顔の私
唯一だいっきらいな
ダンスレッスンです。




