実際の反対派は
あのあと、お兄様もしばらくお泊まりすることになりました。
もともとが「普通によんでも、公爵がいないからとかで断られる」とのことで。
父の留守中に目を盗みつつ私に会う手段として
「ローズは花が好きだから、王城にしか咲かない珍しい花を見る許可をもらえた、俺が一緒だからと言って連れ出した」
だそうです。
なので、「遊ぶなら皆で」的な感じでごまかす方向?みたいです。お兄様と一緒なら、まだゆるくなるからとか
あれ?そういえば…
「お兄様って反対派ではないのですか?」
シスコンのはずなのに
「反対派だったよ?」
「協力してるのに?」
「私が、『どうせいつか誰かのもとに嫁ぐのならば、夫の側近として毎日会える環境はどうだ』と提案してみた。」
「…で、公爵令息が側近ですか。で、協力ですか。」
「王家に嫁いでも他家に嫁いでも中々会えないのは目にみえてるからなぁ。家にいてくれるのが一番だけれど、嫁いだ場合を考えるならそこらの奴よりは殿下だった。」
「なぜか同年代はいまいち不作なんだよね。極端というか…」
…取り巻きの人たちとかか?
「というわけで、姉上は結婚に関しては特にうるさくないから…ドレスには口出ししたいらしいけど…目下反対派は親バカだけだな」
なんか、親バカ…父上の扱いが…まあいっか。