フェリクスside②
「ローズが倒れたってどういうことですか!?」
「ローラン…庭を散策中に、目眩をおこしたんだ。大丈夫、特に問題はなさそうだし、よく寝ているらしいから」
「…そうですか」
「それよりも、気になる事がある。ローランは、前世がえりを知っているか?」
「…あの、前世の記憶を思い出して…というやつですか?」
「ああ。まだはっきりとはしないのだけど…ローズマリーがそれらしい寝言を言っていたようなんだ。」
「そんな!それでは…」
「ああ。起きたら今までのローズマリーではないかもしれない。場合によっては、すぐに公爵家に戻さない方がよい。」
「しばらく城で面倒を見るから…彼女を預けてくれないか?私が我が儘を言った事にしておけばいい。公爵がいない間にとか言えば皆納得するさ。
ローランは、明日の朝にまた来てくれないか?一度私が話を聞いてみる。」
「なぜ!このまま傍にいます!」
「…妹溺愛のお前が、混乱しているかもしれないローズマリーとまともに会話できそうだと思うか?」
「…………任せます…(くそ!この8歳(仮)!!)」
「残念だが8歳だ。まあ、確定したら…私とローランで交替しながら傍にいるようにしよう。」
そして今に至る