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物語の説明的なもの
聖暦二〇一七年。
種族国家入り乱れて争った第二次神魔対戦も過去となり、地球に生きる人類は、人魔神族の垣根を越えて、最低限平和的で文化的な生活を送るようになっていた。
ここ、ネオ日本でもごく普通の大学の範疇を超えるものではなく、勇介や水瀬もこの時代において取り立てて特異な存在ではない。
魔術や頑健さに限らず、その才能を誰もがもつようになれば、それはどれだけ優秀なことであってもスタンダードになる。
価値観が変わり、普通に飲み込まれる。これはそんな普通の連中の物語で。
ラノベが好きではなく、大大大好きな勇介がラノベを書きたい。ラノベになりたい。ラノベがすべてだ。いや……
俺こそがラノベだ。
なんて考えてるラノベバカ勇介とその周囲の物語である。