Lv.8
ヤツの腕を彩ってしまって大変悔しい思いをしている袋の俺です、こんにちは。
え、どういうことかって?
レベルが上がって腕輪になってしまったのだ。もう袋じゃないなんて言わないで。
くそっ、なぜ美人を美しく飾ることが出来なかったのか・・・!
今の俺。
―――
腕輪(Lv.8)
スキル:封印
容量:210種900個
―――
なんと。お気づきですかね?
俺に封印が生えました。
レーヴェじゃなかったなんて、笑っちゃうね!
俺が勇者だ!俺のハーレムだーっ!!
・・・虚しい。袋の俺には美人と遊ぶことも出来ない。
何故袋に生まれてしまったのか。アイデンティティが崩壊しそうである。
そんなことはさておき、封印は言わないとダメだよなぁ。
言わなかった場合。魔王の元へ辿り着けない(物理)。だって、レーヴェ行かないだろうし。
言った場合。他のスキルがバレる危険性が高い。なんで言わなかったんだとボロクソ言われそうだ。
今の俺とレーヴェの関係は喧嘩できる仲なのだ。友達ではない。決してない。ヤツは俺の敵だっ
さて、どうしたものか。
っても、言わない理由にはいかんよな。個人的にこの世界嫌いじゃないし。
なんだかんだハーレムは気に入らんがみんなイイ奴だ。ダンジョンから加入したカガリにしてもだ。
《おいレーヴェ》
「なに?」
急に話しかけてレーヴェが独り言を言っても、最早誰も気にしていない。俺と話していることに慣れてしまったからな。
《俺に封印が生えたぞ》
「はい?」
レーヴェは理解出来なかったのか、ほうけた顔をした。
《俺に封印が生えたぞ》
「・・・そうか」
目に見えて落ち込んでしまった。
それはそうだよな。今までその為に修行してきたんだし。
レーヴェは頭を振って感情を整理した後、メンバーに伝えた。
皆驚いていたが、やや納得の雰囲気になった。理由はレーヴェのレベルにある。ヤツはいま96なのだ。MAX100で。100で覚えられる確証もなく、レーヴェも含め皆不安だったようだ。
そして。
当然俺の他のスキルもバレた。
シラを切ってもよかったが今後のことを思うと辞めた方がいいかと自供した。
もうね、レーヴェがヤバイ。表情や声色、内容がね、もう・・・
仕方ないから、今後は働かせていただきます・・・




