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転生したら袋でした。  作者: kakeru
7/12

Lv.6



魔獣に追いかけられながら火を吹かれている袋の俺です、こんにちは。

じゃねー!

おい、火!危ねーよ!燃えるじゃねーか!!



現在の俺は背負い袋。

レベルが上がったのは目出度い事だが、背負われて火に吹かれるなんてけしからん!



数分前。

俺は自分のステータスを確認していた。


―――

背負い袋(Lv.6)

スキル:テレパス

容量:120種400個

―――



初めて外向けのスキルが覚えられた!

このテレパス、所持者と意思疎通が図れるスキルのようだ。

しかし、使う気になれなかった俺。

なぜ袋生で初めて会話するのが男なのか。ありえんだろう。ダンマリで決めさせてもらうぜ!


って数分前まで思ってた。


《おい、レーヴェ!てめぇ俺を燃やす気か!?死ねコノヤロー!》


はい、テレパス使いました。

俺死ぬ。マジ死ぬ。体がチリチリしてきた気がする!


「えっ!?」


レーヴェは逃げ足そのままにキョロキョロ視線を動かしている。


《てめぇの背負ってる袋だよ、このすっとこどっこい!炭にするぞコノヤロー!》


「どうしたのレーヴェ!?」


レーヴェより前方を走っているイリスが声を上げた。


「い、いや、なんでもないよ!」


《チッ。おいどうすんだよ!》


このままじゃ俺炭化する未来しか見えない!

何故こうなったのかと言うと、レーヴェが罠を踏んだからだ。しかも、最悪なことにレーヴェ達では手に負えないレベルの魔獣が召喚されたのだ。俗にいう召喚罠だな。

三つ首の狼のような魔獣。ケルベロスっぽい。名前は違うと思うけど。


さて、長々と状況を追っても退屈だろう。

結果から言えば撃退に成功した。失ったものは、俺の体の一部だ。炭化したんだよ、コノヤロー!


俺は惰眠スキルで不貞寝することに決めた。






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