約束
その後、俺と伊舞は今度の休みにあの携帯電話を使ってみようと約束した。あの携帯電話は1日体験できるかわりに現実世界でも1日経ってしまうらしい。斎藤からもらった紙に書いてあったのだ。だから休みの日にしか使うことが出来ない。ちなみに俺は学校が終わってからバイトをしている。 平日のみだ。休みの日にやろうとしたら伊舞が泣き付いてきた。まあ、休みの日くらい伊舞と一緒にいたいしな。 伊舞は今アニメを見ている。女の子が3人の妖精や仲間達と共にたまごを見つけ出す?と言う話しだったような気がする。伊舞と俺は同じ部屋なので内容を何となく覚えてしまった。俺は昔のアニメや昔の漫画などをよく読んだり見たりしている。最近は、未来からやって来た自分の子供を小学4年生が叔母のいずみ、友達と育てると言う話しで最終話で泣いてしまったり。ひょんな事から独身のおっさんが女の子を育てるアニメを見たりしている。そうしているうちに夜になってしまった。伊舞は6話ほどアニメを見終わっていた。俺は真面目に宿題をやったりしていた。 適当に夕食を済まして、伊舞と風呂に入る。伊舞はアニメの事について
話していた。そして伊舞は「お父さんに本当に会えるかなぁ?」と楽しそうに言うが俺も本当に会えるかどうか分からない。もしも会えなかったら?と思えてきたが「きっと会えるさ」と言った。もし会えなかったらどうしようと思いながら。