第2部。二年前
俺は玄関へ行き、ドアを開けた。そこには、凛がいた。
家の中に入って凛は「伊舞ちゃんは?」と聞いてきた。俺は「出かけてる」と答える。すると凛は「何かが起こる気がして来たの」俺は「カンが鋭いな」と言って凛を部屋に入れた。
部屋に入った凛は「これ…あの時の携帯電話?」「そうだ、今から父さんを呼び出そうとしてたんだ、実は俺、伊舞に告白されたんだ。ちょうど2年前。俺は2年待ってくれと言ったんだ。 ごめん、凛に話せ無くて。」俺は凛に謝ると、凛は「知ってたよ。私も伊舞ちゃんを見てきたからね。たぶん伊舞ちゃんが卓人に告白する前だと思うけど…。
あの日、伊舞ちゃんは私の家に突然来た。私は部屋に入れてからしばらくして、「伊舞ちゃん、最近、様子が変じゃない?」と聞いた。すると伊舞ちゃんは「私、変ですか?」私は「悩み事があるなら私に言ってね」と私は伊舞ちゃんに微笑んだ。すると伊舞ちゃんは「私、お兄ちゃんが大好きなんですっ!」私はなんとなく分かっていた。そして私は伊舞ちゃんを抱きしめて「伊舞ちゃん、私は気づいていたわ、でもね、卓人は気づいてないと思うの。だからちゃんと伝えなきゃね。」と言った。すると私に抱きしめられていた伊舞ちゃんは笑顔になり「ありがとうございます。私、近いうちにお兄ちゃんに伝えます」と言うと帰って行った。
私はその事を卓人に伝えた。
俺は「そんな事があったのか。全然知らなかった」と凛に言うと凛は笑って「卓人は昔から鈍感だったからね」と言う。俺は「あのさ、俺はこれまで伊舞を育ててきた。だから親として伊舞を見ている部分もあるんだ。でも、俺は兄として伊舞を見ている部分もある。俺はこの先も伊舞の笑顔を守ってやれるだろうか」と言うと
凛は俺を抱きしめ「卓人は1人じゃないよ。私がいるから。
私は伊舞ちゃんを卓人と守りたい」俺は凛に抱かれて泣きながら「でも、それを決めるのは伊舞だ。俺は今から父さんに電話する。そして父さんに真実を伝えてもらうよ。ありがとな凛。伊舞の事をそこまで考えてくれて」
俺は電話に向かう、俺の目にもう涙は無い。




