笑顔
俺と凛は手紙を読み終わってから寝た。凛の方が早く眠ってしまい、俺は凛の顔を覗き込んだ。昔と変わらない幸せそうな寝顔だった。俺は凛の寝顔を見ているといつの間にか眠ってしまった。
朝、俺は凛に起こされた。「卓人、昨日私の寝顔みてたでしょう!」と凛は言った。しかし俺は凛のベッドの隣の布団で目が覚めたので「何で知ってんの?」と凛に聞いた。すると凛は顔を真っ赤にして「朝起きたら、目の前に卓人の顔があったから…」と言った。「俺、目が覚めたらここに居たんだけど?」と聞いた。すると凛は「私が…目の前にいる卓人を布団に寝かせたのよ」と言う。俺は「ごめん」と凛に謝った。凛は「私の寝顔見て何て思ったの?」と聞いてきた。俺は
「昔と変わらない幸せそうな寝顔だなって」と言った。凛は「だって私、幸せだもん!」と涙声で言って抱きついてきた。俺は凛を抱きしめて「本当に昔と変わらないな」と言った。凛は「だって昔から卓人の事、好きだったもん」と言って泣いていた。凛は昔からよく俺に抱きついてきた。その時から俺の事が好きだったのだろうか。俺は「凛は笑った顔の方がいいよ」と言うと凛は涙を拭いて笑顔になった。
その後、俺は凛と明斗さんと大介さんの所に行って手紙を見せた。二人は「日武らしいな」と言って大介さんは泣いていた。そして明斗さんは「伊舞ちゃんと娘を守ってくれよ」と涙を流していた。
その後、俺は「伊舞が待っているから」と言って水木家を後にした。
家に帰ると、伊舞が「お帰りなさい、お兄ちゃん!」と笑顔で出迎えてくれた。俺は伊舞を抱きしめた。
父さんが守ったこの笑顔を俺も守りたいと思いながら。




