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影勇者の魔王殺し  作者: 勇者
長いプロローグ
1/25

二人の勇者は召喚される

ちょっと試しに書いてみました。影勇者の魔王殺し(仮)楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。

空は茜色に染まり、小学生が別れの挨拶を行っている今現在、俺、六連秋夜(むつら しゅうや)はヤンキーとケンカしている。


なぜ、そのようなことになったかというと、後ろにいるイケメンな親友、河上颯天(かわかみ そうま)がナンパを受けていた女の子を助けたからである。


そもそも、なぜ俺まで巻き込まれているかはわからない。気が付けば六人のヤンキーとケンカしていた。主人公体質の颯天のフラグ建のために俺はケンカしているのだ。考えていたら余計に腹が立った。


腹が立った俺は容赦しないことを決意し、ヤンキーABCDEFをよく見た。見れば行動の予測ができる。そうすれば簡単に仕留めれる。


Aの単純な右ストレートを体を反らして避け、その腕を掴み、投げる。すると、勢いよくガードレールにぶつかり倒れた。


BとCはバットで殴りに来たが全て紙一重で避ける、そして、徹底的な隙ができたところに二人に蹴りを入れる。二人共ぶっ飛び、またまたガードレールにぶつかり倒れた。


「な、なんだこいつは!?強すぎる!逃げるぞ!」


リーダーらしき人物が驚きながら言い、背を向ける。逃げられては腹いせにならない。だからABが持っていたバットを拾い、投げた。それがリーダーらしき人物の頭に当たり、倒れた。その他二人は気が収まったから逃がしてやった。


「そーうまくーん、なーんで俺がこんなことを……」


と、振り返ると、颯天に助けられた女の子が颯天を見つめていた。


「あ、秋夜、お疲れ様。じゃあ愛莉ちゃん。何かあったら言ってくれよ?俺が駆けつけるからさ」


「はい、ありがとうございます。颯天さん」


と、顔を赤くした女の子は俺には礼をせずに去っていった。ボランティアは大嫌いなのに……


「颯天、お前が自分でやれよ!俺はボランティアなんか嫌いなんだ!これ以上は………って、お前、後ろ………」


俺が颯天の後ろを指差した。その先にはいくつもの光の線で描かれた絵があった。それはまるでファンタジーでよく見る魔法陣だった。


「後ろ?って、吸い込まれる!?助けて秋夜!なんか意味分からないよ!」


颯天が振り向いたとたんに颯天が引きずりこまれそうになっていた


「助けろって言われても………っておい!離せ!足を掴むな!」


足を颯天に捕まえられた俺は颯天とと一緒にどんどん引きずりこまれていく。


「止まらない!?どうしよう秋夜!?」


「とりあえず離せ。そうすれば俺が助かる」


「俺は!?俺はもう助からないの!?」


「ああ、助からない。せめて俺だけでも」


「逃がさん!」


あ、やべ、抜け出せね……こんなとこで死ぬのかよ……神なんていたら出てきやがれ!ぶん殴ってやる!


「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」


俺と颯天は完全に魔法陣に引きずりこまれた。それと共に頭が真っ黒になる。意識が遠退く、死ぬのだろうな……


と、思ったところで意識が暗転した。







次に目を覚ましたのは、あの魔法陣の上だった。辺りにいる巫女のような人達に奇異な目で見られている。それに警戒をする。襲われたら逃げれるように臨戦ならぬ臨逃体制に入る。床で寝ている颯天は見なかったことにしよう。


「どちらが本当の勇者でしょうか?」


勇者……この単語から推測するに異世界に勇者召喚されたということだろう。順応性の高すぎる俺ならまだ大丈夫だ。だが、颯天が大丈夫じゃなさそうだ。てか早く颯天も起きろよ。そしてこのチビな巫女を篭洛して元の世界に戻してもらえよ


「ふむ、なるほど、チビな巫女さん。勇者は今寝ている方ってことにして俺を元の日常に戻してくれないか?」


「誰がチビな巫女ですか!チビじゃないです!それに、私にはレイリス・リリィ・オルキナという名があります!」


いきなりキレられた。なんだこのガキ、うぜぇ。殺してやろうか。異世界だし大丈夫だろ。


「待った。人を殺すのはダメだ。まずいと思う」


いつのまにか起きていた颯天に懐から抜いたナイフを持った手を掴まれていた。ナイフはギリギリウザチビ巫女に当たらなかった。ウザチビ巫女は何が起きたのか分かっていない。


「颯天、俺の邪魔をするな」


殺気含めた視線を送りながら言う。だが一応ナイフは戻した。


「考えてみろよ。この可愛らしい巫女さんを殺ったりしたら元の世界に戻れないだろ?」


「バカ、こういうのは魔王討伐すれば戻れるんだよ。てか、いつから起きてた?」


「勇者は今寝ている方ってことにして。とか言ってたとこ。巫女さんの命が危険だったから止めたけど危険がなかったらまだパニックだったよ」


「あなた!今自分が何をしたかわか 「暗殺」 何正直に答えているんですか!ちょっとは隠しな 「早く案内してくれ。どうせ王と会ったりするんだろ?」 まだいっている途中!」


なぜか絡みに来る。ウザったらしい。だが我慢だ。きっと王に会ったら勇者じゃない俺は元に戻してくれるはず……


「ねえレイリスちゃん。秋夜はこんなんだけど頭と腕はいいから判断に従った方がいいよ。今度は俺には止められないと思うから……」


颯天がいった後、ナイフを出した


「ひっ」


巫女が血の気の引いた目でナイフを見た。そして俺の目を見て本気かどうか確かめている


「わ、分かってます。ご案内します。だからナイフはしまってください」


「分かればいい」


「秋夜は大人げないなぁ」


巫女が歩き出した。俺と颯天はそれについていった。颯天は巫女とつまらない話をしているが俺は違う。この城と思われる建物の地図を脳に書いている


「で、この秋夜は人をあまり信じなく…グフッ」


勝手に人の話をしたバカに拳を入れてやった。別に人を信じていないわけではない。用心深くなっただけだ。


「目付きが悪い方、あなたにもそんな過去が……」


ウザチビ巫女に同情された……にしてもマジで最悪だ。まだ仕事の途中だったのに颯天に巻き込まれたせいで取り逃がした。しかもこんなことになってしまったし……


「颯天、お前は俺が元の世界に戻して貰えるように頼んでくれよ。俺はお前に巻き込まれたんだからな。」


「勇者様、この目付きが悪い人は何をいっているのですか?二人召喚されたのですから目付きが悪い人も勇者ですよ」


「ざけんな!俺はボランティアは大嫌いなんだ!ウザチビ巫女は少し黙れ!」


「もう頭に来ました!ここで私の実力を見せつけます!」


ウザチビ巫女が杖を抜いた。やはり、魔法が存在するのか、この世界は……生き残るためには、魔法を使わせないようにするか


「レイリスちゃん!ダメだ!危ないから秋夜とぶつかるな!」


俺がナイフを抜いた瞬間に颯天のストップが入った


「勇者様!どいてください!」


「颯天、結構ナイスだ。宥めてくれ」


「秋夜も勇者なんだから可愛らしい女の子には優しく」


「俺はロリコンじゃない」


「俺も違うよ!?」


「え…」


「何その、違ったの? 的な視線、傷ついちゃうよ」


「さっきから可愛らしいって言ってるが俺にはわからん。」


顔は整っている。そして小柄、栗色の肩まで伸ばした髪、目も栗色だ。それと異なる白い肌、小動物みたいだ。やはり分からない。


「気が反れましたし、もう王の間の前なのでやりません。勇者様は大丈夫でしょうが目付きが悪い人、粗相ないようによろしくお願いします」


睨みつけられた。ウザイ


「王様、勇者を連れてきました」


巫女が真面目になった。それに合わせて颯天も真面目になっている。


「入れ。皆、待ちわびておる」


おそらく、王様の声だ。その声が届いた後、巫女がドアを開けた。開けられた扉の奥には何人もの人がいた。が、向こうは俺と颯天を見て何やら騒いでいる。ま、大体検討はつく、二人いるからだ。ま、一応警戒するか


「巫女殿、なぜ二人いるのだ?」


王様の隣にいる男、おそらく宰相だ。


「二人召喚されたからです。ですがちょうどいいと思います。この国には魔王が二体もいます。勇者様が二人いても大丈夫なはずです」


「ちょっと待てチビ巫女、少し俺に話をさせろ」


「誰がチビ巫女ですか!」


巫女への暴言を吐いた俺に殺気の込められた視線を送る者、巫女を嘲笑う者、興味無さげな者と後はそんな回りを観察する俺に興味津々な視線を送る者がいた。


「俺は六連秋夜って言う。こっちではシュウヤ・ムツラかな?ま、聞きたいが魔王が二体もいるっておかしくないか?」


「確かに、RPGって魔王は一体だしな。」


颯天が同意した。だが、俺はそんなRPGの話をしているわけではない。魔王はプライドが高い生物だ。だから人類を侵略する。そんな魔王が自分以外の魔王の存在を許すわけがない。


「ふむ、勇者シューヤよ。主の言いたいことは分かる。それはこちらも分かっていないのだ。魔王が二体もいるなど、この国だけだ。」


ん?今、この国だけだ。と言わなかったか? てことは他国にも魔王がいるのか……


「このご時世、一国に一勇者じゃたらんとの神からのお告げじゃろうな」


「俺達は車か!?」


だんまりだった颯天がいきなり喋った。いや、つっこんだ。


「兎に角、勇者二人のどちらかが聖剣イクスハルトを使うのだがシューヤの隣の勇者らしい方でいいだろう。シューヤは今から武器庫で適当に取ってくれ」


やはり……巫女への暴言が良かったか……俺が勇者ではなく、颯天が勇者と判断されている。


「了解だ。武器庫への行き方を教えてもらうのは……あんた、案内してくれ」


俺は俺を興味津々な目で見ていた女の子を指名した。指名した理由は幻滅させるためだ


「私……ですか………?」


女の子は自分を指差した。ま、鎧っぽいの着てるし騎士か何かだろう。だから武器庫の場所も知っているはずだ


「第五聖騎士団長、案内してやってくれ。シューヤからの指名だ」


「はっ、では勇者の片割れ殿。こちらへ」


俺の近くまで来た団長さんが入ってきた扉へ向かう。


「勇者の片割れか………勇者颯天、頑張れよ」


「冷やかすなよ。」


俺は颯天に挨拶し、団長さんを追いかけた。






「団長さんに聞きたいことがある。王様の後ろにいたあれは何だ?」


「王様の後ろ?もしかして見えたのですか?精霊を……」


「精霊? あー、確かに、人ではないと思ったよ。団長さんにも見えてるんだろ?もちろん颯天……勇者にも」


「見えていません……この国の者は王以外見えていません。精霊は高位になればなるほど見るために必要な魔力が膨大に増えていきます。王様は昔、膨大な魔力から、人間兵器と言われていました。だから見えるらしいです。その精霊はこの国と協力状態ですが契約はしていません。王にすら契約のための魔力を払えなかったのです。確かその精霊は闇属性でしたね」


「ふーん、やはり勇者補正はされているんだな。身体能力も気になるな……」


「大丈夫です。武器を選んだ後、訓練部屋に入れられると思います。そこで確かめてください。つきました。武器庫です。」


「ありがとう団長さん。目的の幻滅させることをできなかったが、勇者補正があることが分かったしいいとする」


「幻滅? あと、あなたには勇者補正などないと思われます。あなたは勇者ではない。私にはわかります。でも、あなたは強い」


「………まあいい、武器を選ばせてもらう」


話を打ちきり、武器庫の扉を開け、入った




どうも勇者です。どうでしたか? 取り合えず三日に一話更新する予定です。ストックが無くなると不定期となるので、これからよろしくお願いします

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