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〔十一‐1〕 真心
あの場でアナタが問いかけてくれなければ、私はいつまでも、自らの酸鼻を極めた心根と、白々しく厚い皮に覆われた醜貌に気付くことはなかっただろう。
アナタの人並み外れた覚悟と決して折れぬ使命感が、私の穢れた背中を押してくれた。
逃がさず、ひねくれぬようにしてくれた。
だから私は、今、ここにいる。
だから私は、今、アナタに伝える。
自虐と、謝罪と、後悔とを一緒くたにした、何偽りない真心を胸に、伝えるのだ。
ありがとう――と。
あの場でアナタが問いかけてくれなければ、私はいつまでも、自らの酸鼻を極めた心根と、白々しく厚い皮に覆われた醜貌に気付くことはなかっただろう。
アナタの人並み外れた覚悟と決して折れぬ使命感が、私の穢れた背中を押してくれた。
逃がさず、ひねくれぬようにしてくれた。
だから私は、今、ここにいる。
だから私は、今、アナタに伝える。
自虐と、謝罪と、後悔とを一緒くたにした、何偽りない真心を胸に、伝えるのだ。
ありがとう――と。
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