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ネイムレス  作者: 吹岡龍
第四章【死を招く怪人劇 -The unstoppable Burge's puppetry-】
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〔六‐5〕 世界の敵

 ない。痛いという感覚がない。

 壁面のレンガだかコンクリートだか、ホテルの支柱たる鉄骨やらそれを締めるボルトやら何やら、とにかく硬くて重い物がこぞって身体に刺さっているはずなのに、早河誠は痛みらしいものが何一つ感じられなかった。

 暗く冷たく、真空のように張り詰め静かな瓦礫の海の底に彼はいる。耳鳴りが右の鼓膜から脳を迂回して左へ逃げていく。月明りなのか、わずかな隙間を縫って染み込んできて、自分が仰向けに倒れていることを気付かされた。

 顎を引くことはできるらしく、真上に投げ出された右腕が光に照らされていることに気付いた。前腕はボロボロ、筋肉が丸見えで、白っぽいのが骨だと分かると吐き気がした。人差し指は関節の可動域を越えて反り返ってしまっている。しかしそれらは時折脈打って、剥き出しの骨と肉は徐々に傷を塞ごうと、常識ではあり得ないスピードで回復していっている。

 目玉を限界まで下して足もとを見た。鉄骨や瓦礫を跨ぐ格好の両足の太腿と脹脛が、風船のように膨らんでは萎んでを繰り返している。まるで忙しない呼吸。いや、第二第三の心臓と言えよう。血液の循環速度が増し、肉体が活性化しているのがよく分かる。

 センス《韋駄天》。主に下肢に作用するそのセンスは、発動中に限っては全身の治癒能力を急速に向上させる効力がある。それは本来、音速を越える脚力に肉体が対応するためにある。発動中は全身の皮膚と骨格は鋼のように硬くなり、筋肉は破れにくく柔軟なゴムのようになる。それでも超音速での移動中は、皮は剥がれ、筋肉は捥がれ、骨は摩滅してしまう。治癒能力はそれを保護するための生存本能の姿なのである。

 生理の副産物。誠は無意識に発動している《韋駄天》を、今度は意識的に継続した。破れた筋線維が修復に向かい、出血量が増大した。顔にかかるそれを疎ましく払うと、今度は胃から血が逆流してきた。

 呻いて吐き出し、治るどころか死ぬんじゃないかと思っていると、「まだ生きておったか……化け物めが」としゃがれた声が右から届けられた。

 ちらと目を向けると、五メートルほど先で人の頭部らしきものが動いているのが見て取れた。

 ジョージ・グレア。第四〇代合衆国大統領がうつ伏せに倒れていた。頭から血を流し、鉄骨と瓦礫で腰の辺りを挟まれてしまっている。そして顔面には真一文字に傷が入っていて、それは不運にも両目を見事に陥没させてしまっている。

 息も絶え絶えに彼は問うた。


「我々、〈アルパ〉幹部しか知らない核の発射コード……。それを奪い、貴様らは何をする。この世を……終わらせるつもりか。本気で……人の、尊き時代を……?」

「組織はっ、そんなことはしないっ!」

「ふふ……」

「どうして笑うんですか……?」

「まだ組織に入って日が浅いか、若いヘレティック」

「半年です。でも、どういう人達かは分かっているつもりです」


 鼻で笑うグレアは、「愚かしいな」と聞き覚えのあるフレーズを口にした。さらに、「連中は殺人鬼だよ、殺戮兵器なのだよ」白頭翁の姿が重なって見え、誠は生唾を飲み下した。


「〈アルパ〉は始まりの象徴(α)であり、|絶対的な聖域《Absolutely Asylum》……。その(しもべ)たる使徒(Apostle)により無辜の民は救われる……」

「本当なら、その役目が組織だったんでしょう? オレ達がREWBSと戦うことで、ノーマルは守られてきたんじゃないですか」

「余計な……お世話だ……」


 止まった。忙しなかった呼吸が事切れて、瓦礫の海はまた静まり返った。

 誠は目を閉じた。溢れる涙が傷に染みて、ようやく全身の痛みを知覚できた。

 民衆に選ばれ、その者達を導かんと手綱を握った者達。それはときとして想いをリレーし、慎重したりもしただろう。だが、国長としての責務を負い、困難な道を歩いてきたに違いない。

 しかし彼らは知らされてきた。“人間ではない何か”の存在と、その圧倒的な力を。

 それを秘密にしなくてはならない苦悩は如何ほどのものだったのか。信じた家族、友、仲間の誰とも分かち合えない、“真実”という名の胸の痛みは、一体。

 だが、組織のヘレティックもそれは同じだ。人類のため、表舞台から身を引いたのだ。自ら進んで影に入り、ひっそりと彼らを支えてきたのだ。同属殺しという汚名を受けながら、永い刻を。


「だからって、こんな……!!」


 悔しかった。互いに正義があるのに、同じ極の磁石のように反発して擦り合わせることすらできないことが、堪らなく悔しかった。何よりどちらの言い分も正しいことが心をいっとう苦しくした。

 真に正しいことは何だろうか。正しくなくとも必要とされるのは何だろうか。それは決して命を摘み取ることではないはずだと誠は思わずにはいられなかった。この瓦礫の海に呑まれた、あるいはタイムズ・スクエアで横たわる人々が犠牲になっていい理由など決してないはずなのだ。


「オレは、オレは、ヘレティック……。だから、やるべきことは――」

「おい!」


 ハッとして目蓋を開いた。この棘のある声には聞き覚えがあった。


「無事かっ、マコト!!」


 ドーム状に積まれているらしい瓦礫の天井の隙間から白い顔が見えた。銀髪のウルフカット、鋭利な三白眼に高い鼻。


「ケン……さん……!」


 雪町ケンは誠の足が《韋駄天》を発動していることに気付くと、よくやったという意味か、静かに頷いて見せた。そして顔を上げ、「オッサン、頼んだぞ!」と叫ぶと姿を消した。

 途端、天井の鉄骨や瓦礫が一つ一つ取り除かれていった。柔い月明りを背に現れたのは巨大な赤鬼の姿だった。長い髭を蓄える全長四メートル弱のその怪物は、両手で誠を包むように掬い上げると、凹凸のない路上へ静かに寝かせてやった。


「酒顛さん……、ありがとうございます」


 傷が癒えたばかりで震える右手で上体を起こした誠はバツが悪そうにそう言った。

 そんな彼の頭に手を置く赤鬼は、その巨体を徐々に縮ませ、一八〇センチメートルほどの丸坊主の巨漢の姿に戻っていった。フサフサだった真っ赤な長髪や髭が足もとに抜け落ちているのはちょっとしたギャグのようだった。


「しばらくぶりだな、マコト。元気だったか?」

「えぇ、このとおり」


 ニッと弱々しい笑みを覗かせる少年の頭を、酒顛ドウジはぶっきらぼうな手つきで撫でてやった。誠は抵抗せず、懐かしい感覚に身を任せていた。

 ケンは瓦礫の穴を今一度覗いた。人の手足が草木のように生える中、うつ伏せに倒れる老人の姿がやけにハッキリ見えた。


「ジョージ・グレア。こんな所に隠れていやがったのか」


 誠が()ったのか。

 一瞬でもそう疑った自分を殴りたくなった。ケンは酒顛も同じだと思った。あぁして撫でるのは確かめるためでもあるのだろうと。

 早河誠が、バーグの傀儡かどうか。


「そんなわけねぇ。だが……」


 だとすれば、バーグの死に際のセリフは何を意味しているのだろうか。誠を舞台に上げるとは、一体……。

 ちらと少年を見ると、彼は茫然と佇んでいた。周囲に広がる光景を網膜に焼きつけているようだった。声も出せない様子の彼の視界をある物で塞いだ。四:三と、横長の、二つのジュラルミンケースである。


「そこに置いてあった。どこぞの情報部の馬鹿野郎が、お前を助けもしねぇで置いていきやがったらしい」


 誠は躊躇いなく受け取った。

 戦うことは今でも恐ろしい。だが、誰かを守れるのは自分しか、自分達しかいないのだと心に強く言い聞かせた。




 エンパイア・ステート・ビルディング。

 マンハッタンのシンボルであり、国定歴史建造物にも指定されている一〇二階建ての超高層ビルである。ワールド・トレード・センター崩壊後、天に向かって突き立つ注射針のようなアンテナが電波塔してのこのビルの役割を担っている。

 隻眼のヘレティック――ジオは、当該ビルの高さ三〇〇メートル付近、空中の足場が何もない場所をウロウロと闊歩していた。何も落ち着かないわけでも意図があるわけでもない。気の向くままに、刻が来るまで漫然と足を動かしているだけなのだ。

 一つ苛立ちがあるとすれば、それはビルに閉じ込められた者達が疲労感と恐怖心で気が狂いそうになっていたはずのその顔を、揃いも揃って窓に張り付かせて彼の様子を窺っていることだ。多くはスマートフォンや携帯電話のカメラ機能を使い、写真や動画を撮影している。中には圏外から回復したことに気付いて家族に連絡し、撮影したメディアをネット上にアップロードする者もいた。

 ジオはそれに苛立っているのではない。所詮はノーマル、敵と認識してやるには荷が勝ちすぎている。では何かと言えば、それは恐怖よりも興味が強く、恐れていないことに不満があるのだ。これなら姿を見せるべきではなかったなと思えてしまう。

 しかし必要な行為だから致し方ない。そのために〈ユリオン〉ウィルスは各ビルに人々を閉じ込め、予備電源の出入力を制御したのだ。


「だが、コレではせっかく温めた身体が冷めてしまうな」


 ビルを一瞥した。全周囲を見渡せる展望エリアの男が興奮仕切りで撮影している。何度もフラッシュを焚くので左目に残像が残って仕方がない。

 一人くらいなら。恐怖を知れば、その目の輝きも褪せてくれるだろう。

 ジオはそっと左手をカメラマンに向けた。ポーズを取ってくれていると勘違いしたのかフラッシュが激しさを増す。左手に青白いミミズが這っては跳ねて、消えては現れる。

 途端、手元の音が掻き消された。“Whir-Whir”というよりも、蜂の羽音“Buzz-Buzz”のほうが近いか。背後から急速に迫ってきた音の主は、光り輝く目でジオを照りつけた。

 振り仰ぐと輸送ヘリのパイロットと目が合った。相手は驚き、口をあんぐりと開けている。旋回する最中、窓から覗く複数の顔も彼の存在を確認したようだった。

 煽られて姿勢を崩したジオは、ビルの壁に手をついた。彼から放射される電子は手の平と壁面の間に磁力を生み、彼をマグネットのようにピタリとくっつけた。

 勢い余って通り越した期待が一周して戻ってくる。今度はドアが解放されており、四、五人の兵士がカービンやドアに備え付けられたM60D機関銃の銃口をこちらに絞った。


「ブラックホーク……。凝りもせず、ソマリアの悪夢を見に来たか?」


 ジオは見誤っていた。確かにこのヘリコプターはUH-60ブラックホークを基に作られたが、この機体はMH-60Gペイブ・ホークだ。戦闘はもちろん、戦場に取り残された見方や民間人の救難や捜索を目的として設計され、しかも特殊部隊用に夜間をはじめ全天候に即した能力を備えている。電子兵装も一新され、エンジンも強化されている。そんな至れり尽くせりの機体を駆るのは、未だ米国がその存在を公に認めない特殊部隊の花形的存在――第一特殊部隊デルタ作戦分遣隊、通称デルタフォースである。

 本拠地ノースカロライナ州フォートブラックから北東に約七六〇キロメートル(四七二マイル)。超過禁止速度ギリギリで急行すること二時間、ようやく到着したマンハッタンは彼らがいつか見た景色とは全くの別物、世界の終わりを思わせる様相を呈していた。

 あぁ、神よ。なんて無慈悲な。

 握りしめた十字架に唇を当て、額に押しつける隊員達はさらなる異常を目撃することになった。多くの高層ビルに未だ大勢の市民が取り残されていた。大停電の最中と聞いていた情報と異なり、また電波障害もなくなっているようだった。そして極めつけは、マンハッタンのシンボル・ビルディングのすぐ近くに男が一人佇んでいるのだ。

 空中にである。

 我が目を疑いながらビルを一周したが、やはり男はそこにいた。しかも男に右目はなく、そこはかとなく危険な香りを漂わせていた。それは空中に立っていることに由来しているのか、それとも右目があるべき場所に目蓋すら見受けられないからか。

 いずれにせよ、問わずにはいられなかった。何者かと、どうやってそこにいるのかと。

 しかし、「け、計器に異常!?」機体が安定を保てず、風に流されるようにビルから離れていく。ビルに残された人々が唖然とした、いや徐々に悲壮な面持ちで湛えて手で覆い隠している。裏腹に、遠退く男は静かに嗤っていた。

 それはまさしくブラックホーク・ダウン。アメリカがソマリアの紛争に介入した作戦開始直後、ゲリラから放たれた携帯式対戦車ミサイルRPG-7の砲弾に撃ち落とされたUH-60ブラックホークさながらの有様だった。

 ジオは無抵抗に落ちていく機体を嘲笑った。何より自分が無意識に放った高圧の電磁波に驚きを禁じ得なかった。武者震いをしているのだと確信した。これから起こり得ることを想像し、興奮を抑制できなかったのである。

 ダウンウォッシュか。いやそんな馬鹿なと吐き捨てながら操縦桿から手を離さず、最後までペダルを踏み続ける覚悟を貫いた。あの高空で起こる現象ではないし、ビルに近づきすぎたというわけでもない。風速は至極穏やか、急な突風など皆無。エンジンは正常、燃料漏れのアラートも確認できていない。離陸前、二重三重のチェックを行なった計器にも異常はなく、断線などもってのほかだった。

 では何だ。その疑問も恐怖心と仲間達の雄叫びじみた悲鳴に掻き消された。

 ダメだ、死ぬ。そう思った直後、機体が横揺れを受けた。何度も何度も揺らされ、ガシャンガシャンと装甲に何かが打ちつけられるような音が充満した。すると落下の感覚は失せ、脳まで押し上げられていた血液が腹の底まで下がっていくような気がした。フロントガラスは白く曇っていた。触れてみると霜が付着しており、ガラスの外には結晶が張りついてもいるようだった。

 ビルに閉じ込められた人々はその様子をどう捉えただろうか。落下していくヘリコプターを巨大な氷の茨が受け止めて、無人のビルの壁面に押しつけたのだ。そして大通りを縦断する茨の根元には、インディアンを思わせる風貌の黒人がいて、その男が右腕に茨を纏っているのだ。

 事を終えたらしい黒い巨人は真っすぐ、エンパイア・ステート・ビルに向かってくるようだった。その容姿にジオは見覚えがあった。ユーリカ・ジャービル宅に襲撃を図った初日、《念動力》によって下水道へ落とされたとき、水使いの女の傍にいた男だ。あのときも氷を使ってジオを拘束しようとしたが、間一髪逃れることに成功したのだった。


「きゃあっ!」

「悪魔よっ、赤い悪魔だわ!!」


 ビルの中から悲鳴がした。どうやら反対方向に何かがいるらしい。見ると、そこには確かに赤い長髪に赤い髭、赤い巨体を揺さぶり、こめかみから日本の雄々しい角を生やす悪魔の姿があった。全長は六メートルほどか、この高度からもその異様さは明々白々だった。

 アレは確か、東洋で言うところの“鬼”ではないか。

 ジオは両手が震えていることに気付いて、その場で溜まらず鼻息を荒くした。


「アレって、もしかしてあの動画の化け物じゃないのか!?」

「昨日のあの?」

「間違いないよ、よく見てよアレ。赤いハルクの足もとにいる銀髪の男、アレもあのとき一緒にいたじゃないか!」


 確かにそうだとノーマル達が結論した。すると議論は敵なのか味方なのかという方向へ偏っていく。


「人を殺したらしいアレに正義があるのか。あんな化け物連中に?」


 一人が問うと、沈黙が訪れた。それを破ったのは一通の着信だった。短文投稿サイトに拡散された情報だった。SOSを求めるその小さな声には、画像が添付されていた。

 足もとに死体を置く、件の男達の後ろ姿だ。


「敵だ。ヘリを落としたあのインディアンも同類だ」

「あぁそうに違いない。同じ戦闘服を着ている、間違いない!」

「アイツらテロの犯人か!?」

「Fuck!! ライフルがあれば、ここから撃ち殺してやるのに!!」


 そんなことはやらせるか。そんな美味しい役目をノーマルなんぞに譲るつもりはない。

 ジオは口中で呟くと、集い始めた戦士達が見える位置まで歩を進めた。

 宙に浮く彼はどうだという議論が始まる中、あっと一人が気付いた。北西におよそ七〇〇(二三〇〇)メートル(フィート)、ペンシルバニア駅近くの高層複合施設の屋上に人の姿を見つけた。

 指目する一人の視線を追って、人々は目撃した。敵と認識され始めた者達と同様の戦闘服に身を包み、背に二振りの刃のない幅広の剣と思しき武器を背負う少年の姿を。彼が湛える瞳はルビーのようで、人々に戦慄を覚えさせるには充分だった。


「組織の強者が勢揃い……。いや、あの女剣士はまだプリマスか」


 ジオは背に担いだ長い金属棒を右手に構えた。


「いずれにせよ、俺は今日という日を一生忘れることはないだろう」


 四人の敵兵は彼を睨みつけ、立ち止まった。


「だから、格別の夜にしてくれよ。ネイムレス……!!」


 第二幕の開始を告げるベルが鳴り出した。

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