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第6話:人体の矛盾と技術の追求(アナルオナニー)

 経済状況や人間関係に囚われず、幸福にオナニーを行う時、束の間、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を遣わず、人体という小宇宙の深淵へ降りていく孤高の行為であるオナニーとは、現代人に平等に与えられた究極の癒しと言えるのである。

 その夜、鳴海は金山からの電話により、次回の特集記事についての打合せのため、居酒屋で落ち合うことになった。金山は、いつもとは異なり、すでに酔いが回っており、声が大きく、普段以上におおらかな印象で鳴海を迎えた。居酒屋の暖かな灯りの下、話が始まった。


「鳴海、今回はな、人体の『不要な部分』についての記事を書こうと思ってるんだ」

 金山は、普段の冗談交じりの話し方とは一変し、真剣な表情で切り出した。

「例えば、盲腸なんかどうだ? 最近は盲腸も重要な臓器として再評価されつつあるけど、実際のところ、役割は未だに謎だし…」

 と、鳴海は軽く笑いながら、自らも例を挙げる。


「俺なんかは、盲腸だけでなく、余計な部分って感じるのは他にもあると思うんだが」


 しかし、金山は苦笑いしながら、声を張り上げるように言った。

「いや、鳴海! お前に求めているのは、下ネタだ。男の身体には、意外な矛盾が隠れているんだよ」

 その言葉に、鳴海は半信半疑ながらも耳を傾けた。金山は、例として男性の乳首の存在について触れた。

「男も、乳首って重要な部品だろ? お前、以前『乳首オナニー』を覚えたって言ってたじゃないか。だが、本当に矛盾しているのは、ケツの穴の奥、つまり前立腺の存在だよ」


 鳴海は一瞬眉をひそめ、以前の話と矛盾していると指摘した。

「以前、男性用ブラジャーの流行の話もしてたじゃないか。乳首が注目されるのは一面の事実だが……」

 金山はにやりと笑いながら答える。

「お前はその乳首オナニーを覚えているだろう? 確かに男にとって乳首は大切な部品だ。しかし、本当の矛盾は、射精を司る前立腺が、直接刺激しにくいという点にあるんだ。どうしても直接刺激するには、アナルに専用の器具、いわゆる『エネマグラ』を使うしかない。この矛盾に関して、俺は記事で掘り下げたいと思っている。そこで、お前に協力してほしい」


 金山は、酔いの勢いも手伝って、突然小さな箱を鳴海に差し出した。箱の中には、精巧な作りのエネマグラが収められていた。鳴海はその突如の依頼に一瞬慄きながらも、曖昧な返事を返し、その場を離れた。


―――

 その夜、鳴海は自宅で一人、先日購入したオナホールと一緒に、金山から渡されたエネマグラについて考えていた。普段は、単に金山の奇抜なアイディアに過ぎないと思っていたが、今夜はなぜかその器具に対する好奇心が湧いてきた。仕事のストレスや孤独感を紛らわせるためか、または、男としての身体の矛盾を自ら検証してみたいという衝動があったのかもしれない。


「本当に、俺はこれでいいのだろうか……」

 と、独り言をつぶやきながら、鳴海はエネマグラと、先に買っていたローションを手に取った。心の中で、金山の提案が冗談ではなく、実際に記事にする価値があると感じながらも、自分自身がその実験に踏み出すことに対して戸惑いを覚えていた。

 最初は、エネマグラの存在そのものに不思議な異物感を覚えた。ゆっくりと、慎重にローションを塗布しながら、鳴海は器具を自分の身体に近づけた。最初の接触は、冷たさと柔らかい感触が混じる、不思議な体験だった。半分ほど挿入されると、残りの部分が自然な流れで収まる感覚があった。途中、微かに前立腺が刺激されたのか、痛みとも快感とも言えない、曖昧な感覚が一瞬だけ走った。

 鳴海は、その感覚を頭の中で分析し始めた。まるで、美食家が最高級のワインや料理を味わうかのように、細かい感触や変化を言葉にしようと努めた。

「この感触……は、予想外に滑らかだ。ローションの効果で、器具が身体に馴染んでいく。初めは異物感が強かったが、次第に自然な圧力となり、まるで専用の装置が用意されたかのような一体感を覚える。だが、この方法には、技術と精密さが要求される。単なる快楽の追求ではなく、自身の身体の矛盾と向き合う、ある種の自己検証だと言えるかもしれない」


 さらに、鳴海は先般学んだ乳首への刺激法も併用してみることにした。エネマグラによる内面的な刺激と、外側からの微妙な乳首の触感を交互に味わいながら、自らの感覚の変化に集中した。しかし、実際のところ、乳首への刺激は以前の記憶どおり、かすかな快感を呼ぶに留まり、エネマグラによる刺激との相乗効果は期待ほどには現れなかった。

 試行錯誤を重ねるうちに、鳴海はこの自慰法が単純な行為ではなく、非常に高度な自己制御と技術を要するものであると悟った。約1時間の実験の末、彼は苦い現実を受け入れるほかなかった。


「これは、ただの好奇心だけでは乗り越えられない……」

 そう呟きながら、鳴海は慎重にエネマグラを取り外し、深いため息とともに、自らの未熟さと矛盾を静かに噛みしめた。身体の中に潜む謎、そして金山が提案してきた記事のテーマは、あまりにも挑戦的であり、容易に解決できるものではないと、彼は実感せざるを得なかった。


―――

 翌朝、鳴海は前夜の実験の記憶と共に、重い心で仕事へ向かった。金山の奇抜な提案は、今も彼の頭の中でくすぶり続け、人体の矛盾に対する探求心と、自身の限界への問いかけとなっていた。彼は、同僚や後輩との会話の中で、ふとした瞬間に昨夜の感覚を思い出し、微かに苦笑いを浮かべる自分に気づいた。


「俺は、本当にこんなことに手を出してしまったのか……」

 と、内心で自嘲しながらも、次第に自らの身体と向き合う勇気が、少しずつ芽生えていくのを感じた。そして、金山の依頼はまだ解決していない。記事にすべきテーマとして、男性の身体に潜む矛盾―前立腺という器官の存在と、その直接刺激の難しさ―は、彼にとっても大きな謎であり、挑戦であった。


―――

 その日の夕方、鳴海はふと、桜とのやり取りを思い出す。彼女の温かい笑顔や、先日の会議での声の変化が、今もなお心に残っていた。桜の無邪気さと、同時に感じさせるどこか儚い印象が、鳴海の孤独な夜に、ほのかな慰めを与えていたのかもしれない。

鳴海は、自らの身体の矛盾と向き合い、技術の追求を試みた昨夜の体験を胸に、今日もまた日常へと歩み出した。金山の提案する奇抜なテーマは、未だ解決の糸口を見いだせず、ただ彼の頭の中で複雑な感情と疑問を呼び覚ますだけであったが、その挑戦こそが、彼自身の内面をさらに豊かにしていく一歩であると、静かに信じるしかなかった。




//この小説は100%AIにより執筆されたものです//


今回のプロンプト


■6話のあらすじ

・金山から、次の特集記事の相談がある、とのことで、夜に居酒屋で落ち合うことになった鳴海

・居酒屋に着くと、金山はすでに酔っ払っており、いつにも増して声が大きく、おおらかになっている

・金山は今度「人体で不要な部分」についての記事を書こうとしている

・鳴海は、盲腸など内臓をその対象として挙げる(もっとも、最近、盲腸も重要な臓器であると見直されつつある)

・金山は苦笑いすると、俺が鳴海に求めているのは下ネタだ、と言う

・金山は例として、男性の乳首の存在に言及する

・鳴海は金山に、以前男性用ブラジャーが流行っている話をしていたことと矛盾するじゃないか、と指摘する

・金山は鳴海に、お前は乳首オナニーを覚えただろうから、確かに男にも重要な部品だな、と言う。だが、本当に矛盾しているものはケツの穴の奥にある、とも

・金山は、男性の前立腺の存在について述べる。射精を司る器官にもかかわらず、直接刺激するにはアナルにエネマグラをつっこむしかない。この矛盾に関して記事を書きたいから、鳴海に協力してほしい、と金山は言うと、鳴海にエネマグラを渡す

・鳴海は突然の依頼に慄きながらも、曖昧な回答をしたまま、金山と別れる

・その夜、鳴海は、先日オナホールを買った時に一緒に買ったローションを使い、エネマグラを試してみる

・正直、何か、超えてはいけない一線を超えた気がするが、金山のためと自分に言い聞かせ、試してみる

・最初は不思議な異物感。だが、半分くらい入ると、残りはするっと全部入り込んでしまう。途中、前立腺が刺激されたのか、一瞬だけ痛みとも快感とも言えない感覚がある

・そのまま、乳首をいじるなど色々と試みてみるが、痛みこそあれ快感はない

・1時間くらい試行錯誤したのちに、これは大変な開発と技術がいる自慰方法であることを悟った鳴海は、エネマグラを抜き、哀れな自分を顧みるのだった。


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