表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆめのけむり  作者: またたび
第1編 英雄 第1章 夢のはじまり
1/23

第1話

第1章 英雄

へんな夢をみた。


とびきり気分の悪い夢だ。何故か鮮明に覚えている。思い出したくもない。


時間は午後7時。もう夜だ。


今日もなにもすることがなく、一日が終わっている。


いや、今日もこれから始まるのだ。


パソコンを起動し、とあるソフトを開く。そうと、名作いわれるロールプレイングゲームだ。


一通りプレイした後は、当ゲームの考察動画を視聴し、考察掲示板で議論。


何回も繰り返し冒険した。各キャラクターのセリフもすべて覚えている。


そのぐらい、このゲームが大好きで、そしてそれが今の自分の生活のすべて。


仕事はしてない。気付けばもう1年ぐらいたったのだろう。


減っていく貯金残高を見ながら、そうやって過ごしてきた。


もう携帯電話は長らく触れてすらない。きっと、大量のメッセージ通知が来ているのであろう。


だが、そう分かっていてもどうしてもそれを開く気になれない。なぜだろう。


もう朝の4時だ。


考察掲示板での議論に思いをはせながら横になる。


今日も素敵な解釈に気付けた。新しい発見だ。ひとつ、自分の価値観が増えた気がする。


…だから何だ。


この世の中は、何も変わっていない。というか、自分はもう今の世の中を知らない。

ただ、誰にも悟られず、起きてゲームして寝るだけの日々。


そんな自分が、この世界にいる意味なんかあるわけがない。自分に価値なんて無い。


そんな事を考えながら、今日も意識を失っていく…


土日更新予定。物語の結末はまだ決まってません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ