表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

9話 決着


ミリーナは音速を優に超えるスピードで大男の前に行き、炎を纏った拳を放った。


大男は殴りに反応できず後ろに吹っ飛んでいった、そして追撃といわんばかりに私は大男が地面につく前に続けて魔法を放つ。


「全てを焼きつくせ<炎龍王の進撃>」


今、私は満面の笑みを浮かべているだろう。

外から見たら気持ち悪いと思われるかもしれないが、仕方がないそのくらい楽しいのだ。


空中を飛んでいる大男めがけて、炎龍が突っ込んでいった。


バァァァッァァァンンンンンンン!!!!!


バカでかい音がしたあと大男の方を見ると、大男は直撃したにもかかわらず立っていた。


「ふー危なかったわい、少しでも防御魔法が遅れていたら死んでいた。こりゃ儂も本気を出さないとやばいのう」


そう大男は不気味に笑いながら言った。



「やっぱりまだお爺さんも力を隠してたのね。実にうれしい、もっと楽しみましょう」


強い者との戦闘をもっと楽しみたい私は大男のタフさに喜んだ。


「かっかっかっか、儂も昔は戦闘が好きでな色々なやつらを殺し回っていた。しかし、それよりもっと嬢ちゃんは戦闘が好きらしい。だが、儂にも時間がある、この勝負一瞬でけりをつけてやろう」


大男は言い終わると同時に魔法を発動してきた。


「<破壊の王よ、儂に力を授けたまへ!破滅砲!!!>」


大男の手に巨大な玉が生成されていった。


そして10m以上もある巨大な玉が瞬時に構築され、私の方へ撃たれた。


しかし、そんな状況でも私は余裕の笑みを浮かべる。


「一瞬でけりをつけると言うから少々警戒してたけど、そんなものでこの私が倒せるとでも思っているの?」


私は迫ってくる玉に向かって、敢えて突撃し当たる寸前で下に潜り込み、渾身の蹴りを玉に当て空へと打ち上げた。


「そうかい、魔法がダメなら接近戦で倒すのみだ <黒王の剣>来い」


「接近戦か良いねぇ」


大男は異空間から出てきた剣を握り絞めると地を蹴った。

そして、私の頭上を取り自身の体重を乗せながら剣を振り下ろした。



私はサイドステップで回避し、大男が地面に着地したと同時に剣を生成し薙ぎ払う。

本来、大振りの攻撃後には硬直が生まれるが、大男はその硬直状態を無理やり無くし、私の剣を受け止め、後退した。


大男を追撃をするために前進すると、目の前に雷が落ちてきた。

私は反射的にそれを交わす。



「へー、その剣そんなこともできるのね。良いね」


私は笑みを浮かべ十分な距離を取り、再び大男に向かって突っ込んでいく。


「さぁ、当てられるものなら当ててみなさい!」


私はあらゆる場所から出現し、殺そうとしてくる雷を次々と華麗に躱しながら大男へと近づいていく。


私が大男まで残り十数メートルまでのところに迫ると、大男はあらかじめ発動し隠していたであろう10個もの球状のドロッとした物を放ってきた。


「これは・・・毒?この程度で私を止めれると思ってる?」


私は雷を避けながら、向かってくる<毒玉>を全て切り捨てた。


全て切り終わると、次の瞬間には地面に落ちていた<毒玉>だったものが合体を始め、私を覆いこもうとしてきた。驚きながらも完全に覆いこまれる前に自分自身の体から魔力を放出させ毒を吹き飛ばした。


「お爺さんって結構多彩なのね」


私は様々な攻撃を仕掛けてくる大男に少々感動を覚える。


「次は私の番ね、<炎の大精霊たちよ、あの者に死を。終焉の業火>」


大男の周囲には、今まで見せてきたものとは比にならないような巨大な炎の渦が顕現した。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

戦闘開始から数時間後



「流石にしぶとすぎじゃない?もうとっくに死んでもいてもおかしくないはずよ」


「くはぁ、これ以上はきついかもしれんのう。だが嬢ちゃんだってそれは同じこと」


「まぁね、正直体の至るところが痛くなってきてる。でも不思議と楽しいと思っているの」


私は今最高に人生を謳歌している。

そう、はっきりと感じる。

しかし、残念ながら体力が底を尽きかけている。

つまりそれは楽しい時間はもうわずかということ。


1000年前の世界じゃ、余程の強者以外瞬殺でいけていたので、体力が無くてもさほど問題ではなかった。この戦いが終わったら、楽しい時間を増やす為に体力を向上させよう。



「ふう、次の攻撃で最後よ」


「ああ、そうしてくれると助かる」


大男はボロボロの体で剣を構える。


私は自分が出せる最大のスピードで大男に迫っていく。


大男は攻撃を防ぐために剣を前に出す。


ガアアアアアアアアアギィィィンンンンッッ!!!!!!!!!!!!


「ふふふ、最後の最後でスキルも魔法も使わない純粋な力比べ!!」


力が拮抗しているときにおこる最後の最後の力比べ、勝った方は生き残り、負けた方は死ぬ。


剣と剣は火花をあげながら交差する。


しかし、それは一瞬の出来事、次の瞬間大男の剣は折れ、私の剣が大男の体を切り裂いた。

 

大男は自身が切られているその瞬間、私の目を見るとギョッとした表情になった。


「金色の瞳だと......、そうか、お前あのときの……、ク、クソ魔王この世界が崩壊したらてめえのせ…い…だ...」


大男はそのまま何回かフラフラとした後倒れた。


「え、どういうこと?」


私は大男の意味深なセリフについて聞きたかったのだが、大男はすでに事切れていた為、返答はなかった。


言葉の真意が気になるが、今はそれどころではない。

さすがにここで倒れるのはマズイと思い、その場から町まで帰ろうとするが、さすがに疲れが溜まっており、その場に倒れこんでしまった。


そして私は夢で自分自身の過去を見た。


そう私自身ですら忘れてしまっていた過去を......。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ