第57話 1日に何文字書けばいいのさ。長編問題解決法。短編書こうor連作でいこう。短編の名手にお薦めな手法
秋の訪れが間近に迫る頃合い、皆様いかがお過ごしでしょう。
さて、復帰以降目標としている長編作品ですが、どのコンテストも基本「10万文字以上」となっております。8万文字とかもあるようですし、文字数制限なし、あるいは上限があったりするものもありますね。
こちらは別途皆さんで調べて下さい。
しかし長編10万文字は大変な作業。一体どれだけ書けば10万文字にたどり着くのか。30日間書くとして、1日3333文字書けば残るは10文字(笑) こう考えると結構簡単に見えますが、全然楽ではありません。人によるとは思いますが、さすがに毎日3333文字は厳しい。
そこで一つの解決法を提案してみます。
ズバリ、
「連作長編」です。
ではいこう。
□連作なら2万文字を五つ書けばいい
私の言う連作に、一度短編を入れて考えてみて下さい。こうすると全く異なる景色が見えてきます。
大体2万文字を一つの作品と考える。これを五つ書けばなんと10万文字です。つまりですよ、大体二万文字でひと区切り付けるような書き方なんです。
これを独立した短編集としたら、長編作品にはならない。全く無関係な作品五つでは長編とは言えない。ですが連作なら立派な長編。というか、常に二万文字ぐらいでひと区切り付けるよう意識するだけ。実際連作でなくても、単純に二万文字でまとまってる、落ちてる作品を書けばいい。
ぐっとハードルが下がりましたね。
しかもです、もし、
「あ、完成度低い。失敗した」
となったらボツにすればいい。
二万文字で判断出来る。
労力を考え私はこれでいくつもりです。
□短編の名手にお薦めな手法
小説投稿サイトには短編の名手が多くおられます。ですが短編では長編コンテストに参加出来ない。短編の名手の方にはぜひ、
「自分が書いた短編の続きを書く」
と考えていただきたい。
こうすると「発展性のある短編」がより重要になってきます。続きが書きやすい、更に発展させる価値のある短編は長編の入り口です。
私の「侯爵令嬢の華麗なる追放劇」なんて元々ノリで、ネタです。
中編4万文字作品だからこそ、ノリだけで「エッジの利いた作品」になったんです。そもそも十万文字想定でエッジの利いた作品なんて構想段階で、
「面倒だな、ダルいわ」
と、なりませんか?(笑)
いやそりゃ書けますよ。
書けるけどノリだけで乗り切れるほど、別に駄洒落じゃありません。乗り切れる程十万文字は楽ではない。
というわけで皆さん、迷ったらとりあえず短編書きましょう。出来れば、
「落としすぎない」
ように書いて下さい。
続きが書きたい、読みたいと思ってもらえるものがいい。「ここで終わり、続きはいらない。これ以上は蛇足だ」なんて完成度は必要ありません(笑)
□〆に短編にも意味はある
どこで書いたのかなあ。
最近書いた長編の話だったかな、短編に意味はないと。そう記しましたがとんでもない。
「漫然と短編だけ書いて上げてるだけなら意味はない」
これが正解。短編に価値を持たせることが出来るのは作者自身。優れた短編から連作長編、もしくは長編化作品を書きましょう。
無駄などない。
必要なものばかり。
そして私は今、完全に気分転換でエッセイ書いてますが、これもまた必要な息抜きです(笑)
というわけで次回。
ではでは。