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第1話 小説作法と空白改行。私は例にネット記事を挙げる。なぜなら、最強のwebコンテンツだからだ

 まずは簡単なことから始めたい。

 ちなみに技術論ではない。小説作法の歴史をたどったりもしない浅い話だ。技術面を知りたい人は、検索すれば山ほど出てくるからそちらに目を通して欲しい。


 さて、私は今改行を入れた。一行の空白地帯が生まれたわけだ。私のいう改行はこれである。

 はい、今改行したのはいわゆる段落が変わったという奴になる。頭文字が一文字抜けていることで分かるだろう。


 紙書籍全盛、商業ベース作品の場合このような空白地帯は生まれない。意図的に使う作家もいるが、大抵は場面変更や章の終わりなどに使われる。何事にも例外はある、という程度だろう。

 しかし、ネットになると改行されていない文章は読みにくい。個人差はあるだろうが適度な改行は必要と思われる。それを実感させてくれるのが、


「最強のwebコンテンツ、ネットニュース」だ。


 ネットの記事なんて読まねーよ、という奇特な方には通じないが、大抵の人は多かれ少なかれ目にしていると思う。あれらは日々大量に消費され、大勢の読者の目に留まる。書き手の彼らもプロだ。PVを増やすため気の利いた見出しをつけ、読みやすいように工夫している。広告料を稼ぐのだから彼らも必死だ。


 必死になって適当な記事を更新し続ける。

 この適当をテキトーと読むか、適切と捉えるかは読者に委ねたい。


 新聞からwebメディアに軸足が移ったことで、世の中は大きく変わったが、それは主旨と異なるのでここでは記さない。しかし、もう言いたいことは伝わっているだろう。


 書き手は読み手に伝わるよう、読みやすくレイアウト、演出しなければならない。この観点を意識するとしないで随分変わる。

 全く改行空白がない場合、京極夏彦風に記せば、


「匣の中には みつしりと詰まつてゐる」


 という具合になり、ページがみっしりと詰まった感じになってしまう。とても優しくない。逆に改行を多用すると、ブログ全盛時代のようになってしまう。しかしウケはこちらのがマシみたい。お薦めしないが、しないよりはいい。

 なぜこうなったのか。可能性の一つとして挙げられるのは、


「縦書きから横書きになったからではないか」


 と推測される。

 ただし論拠はない。感覚的な話だ。電子書籍は普通に縦書きだし、何も読みづらくはない。程度の話である。スマホやタブレットのサイズは幅広い。ハードカバーや単行本のサイズと同じぐらいだが、小さなスマホで読む人は確実に増えた。


 結論に入る。

 原稿に書くのとWEBに記すのは全く異なる。

 あくまでWEBで読まれることを前提にアップする、と思って欲しい。

 ネット小説もWEBコンテンツの一つだ。

 あなたが日々、読んでいるニュースと大して変わらない。

 むしろ参考にして欲しい。

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