四次元ハローワーク(仮)
「君に脱ニートしてほしい。」
「いや、ちょっと何言ってんのか分かりかねます」
俺は即答で答えると質問をした。
「さっきも聞こうとしましたけど、何であなたは俺の名前知っているんですか?」
陸さんはちょっと残念そうな顔をしながら
「君の両親からだよ。前、ニート更正プロジェクトの参加を応募した時、個人情報を見せ
てもらって、面白そうな子だと思ってねぇ」
「それでその情報を頼りにうちに来ようとしてたんですか?」
「ん、あぁ」
あのクソ両親!何つーことしてくれるんだ!
見知らぬ会社に息子の個人情報を受け渡すとか・・・・・・
「あなたもあなたで何、人の個人情報を頼りに家に来るんですか!!?」
「でもいいだろ。君は逆に得するんだから」
「何言ってんすか!逆に損することだらけじゃないですか!」
俺は若干キレ気味になりながらも抵抗した。
「まだ言ってなかったけど、とっっっても素敵な特典が付いてくるんだよ」
「は?」
「だから普通じゃ手に入らないものが貰えるんだよ。」
ゴクリと喉がなった。
「なんとそれは!」
「それは!?」
「不思議な薬でーす!」
「はぁ、期待して損しました。じゃあ僕出かけるところがあるんで。では」
「ちょーーーっと待ったーー!!怪しいけど麻薬とかじゃないから話聞いて!」
「何なんですかあんたは!もういいじゃないですか!俺はニートやめたくないんですよ。俺よ
り他の人更正させてください!」
「薬の効果を聞けば絶対そんなこと言わなくなるから!」
まあ聞くだけ聞いてさっさとゲーム買いにいきますか。
「なんとね、《4次元ポケットの中の秘密道具がランダムで薬verで使える》っていう能力
なんだけど・・・・・・」
「ぜひ詳しく教えていただきたい」
俺は態度を急変させて陸さんの話を聞こうとした。
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話が長かったから要点だけまとめるとつまり
・脱ニートする契約を結ぶ とこの特典が手に入る
・飲んだ瞬間から4次元ポケットの能力ランダムで1回使えるようになる。
例としてタケ⚫プターだったら1回空を飛べる。
もし⚫ボックスだったら1回もしもの世界に行けるが、1回使ってるため、元の世界
に戻れない。
・薬の成功確率は3分の1
という感じ。
ちょっとキツイが割に合ってるだろう。
「では、よろしくお願いします。」
俺は陸さんと契約を結んで、明日から働くことになった。