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スキル不適合者のハローワーカー  作者: 巫あやの
プロローグ
1/10

ニートTHEハローワーク(仮)

NEET。

Not in Education,Employment or Trainingの略。

それは多分皆がなりたいであろう職業。

意味は家事もせず、学校にも通わず、仕事にも就いていない、職業訓練も受けていな

い者の事を指すらしい。

小学校や中学校の頃は、「仕事は皆の役にたつため」とか教えられた覚えがあるが、

実際この世は全て金である。

何かを買うのも金だ。

仕事をする意味も金だ。

政治を動かすのもほとんど金だ。

金がなければ何もできない。

これは全て正しい正論である。

だが、俺は、《働いたら負け》という座右の銘をモットーにし、日々家に引きこもっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺、圷智也(あくつ ともや)は、暑い日差しを浴びながら真夏の道を歩いている。

実際、絶賛引きニートのアニメオタクが何で外に出ているかというと、

今日発売のゲームを買いに行くためだ。

いつもだったら通販とかで買うんだけど、店舗限定販売のグッズがついてくるということ

で仕方なく、親が仕事でいない間に出掛けて来た。

暑すぎる。暑すぎて頭が煮え狂いそうだ。

まぁもう少しで店に着くし。

後少しだと辛抱だと思い、さっき寄ったコンビニで買ったコーラを一気に喉に

流し込んだ。

角を曲がると残り数百メートル。

やっとの思いで角を曲がった。

ところが、力みすぎたせいだろうか。

黒いスーツを着た男性とぶつかってしまった。

やっちまったよ。

「あ、す、すいません」

俺は引きこもりにありがちのたどたどしい滑舌で謝罪した。

「こちらこそ失礼致しました、圷智也くん」

「はい・・・・・・え?」

何で俺の名前知ってんの?

「あのっ、何で俺の名前を知ってるんですか?」

「いやぁ、良かったよ。後で家に伺おうと思ってたんだよねぇ」

家に伺う?

「いや、ですから・・・・・・」

「私の名前は小山陸。この世にいるニートを更正させようとしてる、あの会社は知

っているかな?」

「あぁはい、まぁ結構有名ですから」

「そうそう。私はそこに勤めてるんだけどね」

と言いながら名刺を渡してきた。

名前も会社名も合ってるし。

「そういうわけで、圷智也君。早速だが君に脱ニートしてもらいたい。」

「は?」

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