表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪意のある普遍的な思想

える

作者: レー・NULL

 ねぇ、何をそこまでの罪を犯したの。私は見ていたけどわからない。なにがそこまでの罪だったのか、それとも、罪とはそういうものだったのか。


 それは裂かれていく、60の角度を3個もっている炭素と水素と酸素で出来たそれは、上に載せられた物を裂いていった。内臓のスープがこぼれていく。それを皿に集めて飲み干すのだ。スープを取り出したら、焼くのだ。電子が通って分子の運動が活発になっていく。


 元々は、1個体の存在は、フルコースへと変貌した。


 私は考えた。この1個体と、変貌したあとのフルコースの天秤は。同じ重さなんだろうか。スープを取り出すにしても、外気の不純物は必ず混じるから重くなる。でも、焼くと水分が飛んで軽くなるよね。状況しだいなのかな、難しいな。


 そもそも、重さを決めるのは誰だろう。重力かな、密度かな、それとも料理してる別の1個体かな。誰が重さなんて決め付けたんだろ、同じでは駄目だったのかな。


 料理してた1個体が、モノトーンな箱に入れられた。出荷されるみたい。ロープでぶらぶら、血抜きには失敗したのかな。焼かれてカルシウムになった。あぁ、もったいない。


 この個体たちは同じ個体を捌くんだ。重さなんて量れないくせに勝手な思い込みで捌くんだ。面白いよね、おかしいよね。


 じゃあ、私は裁くよ。君たちみたいに私は私の価値観で。理不尽、どうしてこんな事をするのって、そんなことを言う事が理不尽だよ。あなたたちは良くて私は駄目なんだ。ふーん



じゃあいいよ。勝手にしたらどうかな。私はもう知らないよ、都合よく縋って泣いて、自分たちはどうなの。

だって、他人事じゃない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ