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あねおれ!~姉と弟(おれ)の楽しい異世界生活~  作者: 藤原ロングウェイ
第四章 冒険者になる前に魔法の訓練をしなさいって、おばあちゃんが言ってた!編
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第四十三姉 「な、なんだそれは?結局トゲはあるのか?ないのか?」

感想いただきました。ありがとうございます。

魔物との戦闘に関してですが、イメージは浮かんでいるので、次の章で冒険者になったら頑張りたいと思います。

とんかつを食べるためにオーク狩りにいかないといけませんからね!

 うっかり声がでてしまった。

 ノエルさんに怪しまれる前に行動に移さなければ!

 アーサー王よ、今参ります!




「ノエルさん、あれなんですか?」

「うん?どれだ?」

「ほら、あれですよ。むこうにいるトゲアリトゲナシトゲトゲみたいな・・・」

「な、なんだそれは?結局トゲはあるのか?ないのか?」


 よし、ノエルさんの注意をひいたぞ!

 さきねぇ、いまだ!


「必殺!ムラサキ流奥義!蓮華はすのはな!」

「おおおお!?」


 さきねぇはノエルさんを脇から抱えるとそのままジャンプ!

 回転しながら二人で川に水没した!

 じゃぼぉぉぉん!ブクブクブクブク。

 ・・・え。

 もしこれでノエルさんが本当にカナヅチだったら、トラウマもんじゃないか?

 俺は血の気がサーッと引くのを感じた。

 その時。


「ぷはー!」

「ごほ、ごほ・・・ムラサキー!」

「いやー、やっぱ水は気持ちいいっしょ!」

「そういう問題ではない!」


 ほっ、よかった。無事のようだ。

 カナヅチではなかったんだな。

 よかったよかった。

 ・・・ん?


「全く、お前はどうしてそう落ち着きがないんだ!少しはヒイロを見習え!」

「今回の作戦は緋色中尉の立案であります、マム!」

「うそつけ!」

「本当であります、マム!中尉に確認を、ってヒロ?どしたん?」

「いや、えっと、その・・・」


 その時の俺の目は、ドーバー海峡を横断する位に泳いでいたことだろう。

 ノエルさんは『白い』ワンピースを着ていた。

 つまり、水に濡れれば透けてしまうのだ。

 なので、体にぴったりと張り付いた服からブラが透けて・・・見えない。

 大部分が肌色で、さらに二つ、桜色の小さな突起が胸の部分にある。

 もう一度言おう。

 ブラはない。

 つまりあれは・・・


 ノエルさんの行動。

『?』(どうしたんだ?という顔で俺を見る)

『・・・』(顔を下げて、自分の体を見る)

『・・・』(顔を元に戻す)

『・・・』(もう一度神速で下、いや、胸のあたりを見る)

『・・・』(元に戻す)

『!?』(手でバッと胸を隠す)


「見るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」「こらぁぁぁぁぁぁ!!!ひぃぃろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「ひぃ!すいません!!悪気はなかったんです!!!」


 水からあがり、俺は地面に正座をする。

 もちろん舗装なんてされてないから痛いことこの上ない。

 小学生の頃の組体操を思いますぜ。

 俺、子供の頃からけっこう背が高かったから、いっつも一番下の土台だったんだよね。


「さて、弁解はあるかしら?」


 その声で、現実に引き戻される。


「弁解というか、知らなかったというか、ごめんなさい・・・」

「私はともかく、ノーブラ見られたエルエルはそのくらいの反省じゃ許す気はないわよ・・・?」

「・・・いや、ヒイロもわざとじゃないんだ。反省してるようだし、今回は大目にみよう。ヒイロが邪なことを考えてこういったようなことをするような男ではないと、私はちゃんと知っているからな。」

「ノ、ノエルさん・・・!」

「そ、それに、ヒイロは普段から真面目で誠実な男だ。たまには、その、これくらいの役得があってもいいんじゃ「エルエルはともかく、私は許さないわよ?」


 さっき『わたしはともかく』っていったじゃないですか・・・!

 言ってることがぜんぜん違うよお姉さま!


「とりあえず、これはお姉ちゃん以外の女のノーブラを覗いた罰です。これくらいで許してくれるお姉さまの愛をありがたく受け止めなさい。」

「はい・・・ありがとうございます・・・」


 むらさきの おうふくびんた !

 ひいろは ただ じっと たえている !

 むらさきの こうげきは まだ つづいている !

 ひいろは ただ じっと たえている !

 むらさきの こうげきは まだ つづいている !

 ひいろは ただ じっと たえている !

 むらさきの こうげきは まだ つづいている !

 ひいろは ただ じっと たえている !

 むらさきの こうげきは まだ つづいている !

 ひいろは ただ じっと たえている !

 むらさきの こうげきは まだ つづいている !


 ・・・・・・・・・


「あ、あのな、ムラサキ。そのへんで許してやったらどうだ?」

「再教育中です。口出ししないでください。」

「オネエサマダイスキオネエサマダイスキオネエサマダイスキオネエサマダイスキオネエサマダイスキ」

「いや、なんかもう、壊れた感じになっているが・・・。私はもう気にしてないから。な?」

「オネエサマダイスキオネエサマダイスキオネエサマダイスキオネエサマダイスキオネエサマダイスキ」

「仕方ない。ラストよ。歯を食いしばんなさい。・・・お姉ちゃんラストシューティングパンチ!」

「ぶふぉ!・・・アリガトウゴザいましたぁ・・・」

「次やったら『鋼鉄アイアン処女姉シスターメイデン』だからね。」

「はい・・・気をつけます・・・」


 お姉ちゃんラストシューティングパンチでなんとか正気に戻る俺。

 顔はすでにぱんぱんに膨れ上がっていた。

 ちなみに『鋼鉄アイアン処女姉シスターメイデン』とは、弟をトイレに閉じ込めた上で、弟が隠し持っているエロ本や小学校の時の作文、夜中の奇妙なハイテンションで綴ってしまったポエムなどをひたすら朗読するという拷問だ。


「というより、言っただろう!『水の中に入るのは恥ずかしい』と!」

「水にはいる用の服を持ってきてないからってことだったんですね・・・」

「そうならそうとさっさといいなさいよ!つーかいくらAAAカップだったとしてもブラくらいつけなさい!このど貧乳が!」

「あんな邪魔なものつけてられるか!この無駄乳が!」

「子供できたらどうすんのよ!そんなちっぱいじゃ、赤ちゃんもダイ○ン並に吸引しないといけないから大変よー?」

「ふん、子供が出来たら自然に必要十分には大きくなるのが生命というものだ!そんな無駄な乳を垂らしていたら、肩は凝るし、しぼんだらみっともないしでデメリットしかないな!」

「やんのか!?」「やるか!?」


 こんな目にあいつつも、濡れた姿でケンカをする美少女二人を眺めることに心底幸せを感じる俺だった。

 いやぁ、今日は死ぬにはいい日だぜ!

 ・・・別にMじゃないよ?




ここまでお読みいただきありがとうございました。


たまにはToLOVEるみたいな展開があってもいいんじゃないかなって。

それと昨日の疑問ですが、読者の方から「多分こうこうこういう理由でブックマークが増えたんじゃないか」とメッセージをいただきました。

さっそくスレをチラ見してきました。怖い。


ご意見、ご感想ありましたらよろしくお願いいたします。


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