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あねおれ!~姉と弟(おれ)の楽しい異世界生活~  作者: 藤原ロングウェイ
第二章 異世界の町にいってみよう!編
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第十七姉 番外編『ノエル先生の(知らなくてもあまり困らない)大陸講座』

前話でヒロ君が言っていた『この大陸について教わったこと』の中身です。

とはいっても、タイトル通り、本編にはあまり関係のない設定話です。

必要最低限の説明は本編でしているので、読むのがめんどくさい方は飛ばしてくださっても問題ありません。中身もファンタジーによくある設定ばかりですので。

ゲームの設定資料集などを眺めるのが好きな方はどうぞ。


本来は本編と番外編の2話同時掲載にしようと思っていたのですが、仕事が忙しいため、時間稼ぎさせてもらいます。申し訳ありません。

 みなさん、はじめまして。

 そうでない方はこんにちわ。

 人呼んで『破軍炎剣バーニングピアス』のノエル・エルメリアです。

 今日はこの大陸についてお話したいと思います。


 以前『生魔大戦』についてはお話しましたね。

 ですので、それについては除外します。


 ではまず、種族について。

 人間族・エルフ族・ドワーフ族・獣人族がいますが、ひょっとしたら、まだ見ぬ種族が存在するかもしれません。大陸は広いですからね。


 人間族は良い人もいるし悪い人もいます。

 これはヒイロたちのセカイと同様のようです。


 エルフ族はほとんどがめんどくさがりばかりで、大森林からでようとしません。

 また、皆長寿で300歳~400歳くらいまで生きます。

 全てのエルフに土か風の魔法適正があり、魔法に優れている反面、体力や筋力はあまりありません。

 まぁ引きこもりですからね。

 私のように背が低い者もいれば、背の高い者もいます。

 基本的に胸は小さいです。あんなものあっても邪魔なだけですからね。


 ドワーフ族は力が強く、かしこい人が多いです。

 冷静で頼りになりますが、お金とお酒にうるさく、利益で動く人が大半です。

 そのため、商人や職人が多いようです。


 獣人族はのんびりやで穏やかな人が多いです。

 狩りはしますが、あくまで趣味や運動の延長であって、普段は農業などを行っています。

 大戦前は肉体のみで戦う誇り高い武人タイプが多かったですが、魔物相手に素手と服で一人で突撃し、返り討ちにあうことが多発しました。

 その結果、種族絶滅の危機に直面し、今では『命大事に』をスローガンにしています。



 次に国家について。

 まずは人間族の治めるイルドアム王国・イナルファ王国・トポリス王国の三つの国があります。

 次にエルフが暮らす大森林、ドワーフの暮らす大渓谷、獣人が暮らす大草原があります。

 イルドアム王国は軍事力に、イナルファ王国は商業に、トポリス王国は農業に力を入れています。

 ちなみに、私とウイヅキ姉弟が今いる場所はトポリス王国です。



 世界情勢について。

 90年前の大戦後、今まで仲の悪かったイルドアム王国・イナルファ王国・トポリス王国の三ヶ国は協力し合って復興に全力を尽くしました。

 その後、活発な交流が始まり、いまだに良好な関係が続いています。

 個人的な見解としては、少なくとも10年は平和な状態が維持されるでしょう。



 言語について。

 言葉は種族によって『隠された言葉』がありますが、基本的に全種族共通の言葉です。

 ウイヅキ姉弟は驚いていましたが、こちらとしては、むしろ共通言語が存在しないことに驚きです。

 文字はカタカナと漢字が使われています。

 カタカナはこの世界の一般的な文字、漢字は貴族や騎士などの上流階級が使う文字です。

 ムラサキはこちらの本を読んだ時『古典文学!?』と驚いていました。

 ひょっとしたら、ヒイロたちのいたセカイと私たちの住む大陸には何か縁があるのかもしれませんね。

 ヒイロは『ここは本当に異世界なんだろうか。もしかしてアレの惑星みたいなオチじゃ・・・』と言っていましたが、よくわかりません。

 まぁヒイロですからね。



 暦について。

 年の始まりは『第一の日の日』からはじまり、『第一の月の日』『第一の火の日』『第一の水の日』『第一の木の日』『第一の金の日』『第一の土の日』で一周します。この次は『第二の日の日』となります。

 そして『第五十二の土の日』で一年が終わります。

 火・水・土はあるのに、なぜ風の日はないんでしょうね?

 ヒイロは『そりゃ考え方が違うからしゃーなしですよ。』と言っていましたが、納得できません。



 通貨について。

 使われるのは硬貨で、単位は『パル』といいます。

 価値は『紫(一億)>金(百万)>銀(十万)>黒(一万)>赤(千)>青(百)>緑(十)』の順です。

()内はニホンエン換算したらこんな感じだろう、というヒイロ談です。

 紫貨はとても稀少で、圧倒的に高価です。

 なぜかムラサキの顔が『ふふん、まいったか!』と語っていました。

 ムラサキとは直接的な関係はないでしょうに。

 ちなみにこの世界では、紫は『尊い』『希少な』『素晴らしい』などを表すもので、人の名前につけることはまずありません。

 そんな名前をつけられたら、名前負けすることが確実で、恥ずかしくて外を歩けないでしょう。

 ヒイロは『うちの姉はドキュンネームなのか・・・』といっていました。

 最初は良くない言葉なのだと思いましたが、ムラサキ本人は『私がこの世界に来るのは運命だった・・・異大陸よ、私は帰ってきたぁ!』と喜んでいたので、よくわかりません。

 まぁムラサキですからね。



 冒険者について。

 この大陸にはいまだ未発見の遺跡や宝物などがあり、また魔物も生息しています。

 遺跡発掘や一攫千金を夢見るもの、魔物討伐をしてお金稼ぎをしている者を総称して『冒険者』といいます。

 功績によりS~Gまでのクラス分けがあります。

 GからFには自己申告でなれますが、F以降は基本的に冒険者ギルドで試験があります。

 例外として、かなりの強さを持っているにも関わらず試験を受けない者に強制的に戦闘をしかけ、むりやりランクをあげることも稀にあります。

 基本的にAが最高位ですが、他を隔絶した戦闘力を持っていたり、国や大陸の安定に協力し、多大な戦果を挙げたものにはS級が与えられることがあります。

 ここ最近は大陸の存亡を懸けるような大事件が起こっていないため、S級冒険者は減る一方です。



 魔法について。

 この大陸には火・水・土・風の精霊がいて、それらの力を借りることによって魔法を行使することが出来ます。

 さらに上位には光・氷・闇・雷の精霊がいます。

 人の持つ魔力には魔法力と魔法量があり、強さ順にS~Gに区別されます。

 魔法力が強ければ強いほど強い魔法が使え、魔法量が多ければ多いほど何度も魔法が使えます。

 また、魔法にはクラスがあり、基礎→初級→中級→上級→最上級となります。

 ただし、基礎魔法は『指先に火を灯す』『コップ一杯の水を呼び出す』程度しかできないため、基礎魔法を使えても『魔法使い』と認定されることはありません。

 魔法使いに認定されるには、ギルドへいって適性検査を受けなければいけません。

 適性検査に合格し、初級魔法を使うことが出来れば、晴れて初級魔法使いを名乗れます。

 魔法使いのクラスをあげるには、ギルド監督の下で試験を受ける必要があります。

 試験は数種類の魔法からひとつを選んで、基本的にそれを3回成功させなければいけません。

 試験は『動く的に向かって撃つ』『戦いながら撃つ』『10キロ走り終わった後、3分以内に撃つ』など、試験官によって条件が異なります。



 この世界の強さの基準について。

 基本的に、強さの目安は冒険者ランクで決まります。

 魔法使いのクラスは曖昧で判断に困る場合があります。

 私のように魔法力S・魔法量A・冒険者ランクがS級でも、最上級魔法が使えないため、上級魔法使いの者もいれば、魔法力A・魔法量B・冒険者ランクがB級でも、最上級魔法が使えるため、最上級魔法使いを名乗るものもいるからです。

 また、試験を受けることがめんどくさい者やランクに興味がない者もいるため、最上級だからといって最強であるというわけではありません。

 その点、冒険者ランクは強さに直結しているのでわかりやすいです。


 魔法の使い方に関してはまた後日お話することにしましょう。

 それではみなさん、お疲れ様でした。

 ごきげんよう。





ここまでお読みいただきありがとうございました。

ご意見、ご感想ありましたらよろしくお願いいたします。


戦闘やストーリーがメインではないので、正直細かい設定は必要ないんですけどねw

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