第六話 『本当のクラスと入学式』
どうも♪
よければ最後までお読みください♪
今思い返すと、最初の自己紹介は何のためだったのだろう……。
いやね、てっきりあのクラスが僕の新しい高校生活のクラスだと思っていたから、勇気を出して挨拶をしましたけれども、「あ……ここはただ集まってもらっただけで、測定の結果で別れたクラスに各自行くように」とか言われても納得がいかないって話なわけよ……。
「だって……さっき同じ部屋にいた人……回りにいないんだもの……」
悲しく呟いてみた。
「ふっ、やったな幼女よ。 この俺様と同じクラスでな」
あぁ、責めて誰か一人で良いから、いてほしかったな。
「おいおい、無視するとは何事か?」
ジャニ君だったっけ?……あぁ言うタイプの人とかでも良いからいて欲しいと思うよね?
だってクラスで孤立したくないもん。
「お~い? 見えてる? ちゃんと聞こえてる?」
「さっきから、何なんですか? 僕に用か何かですか?」
僕は冷たい目線を勝手に隣に座っている、ウルサイ男子生徒に向けた。
「うぐ……その目も堪らん。 じゃなくて、一緒のクラスでやったではないかと言うとろうが!?」
あ……よく見たらこの人さっきの怖かった人だ。
たしか……響 艮さんだったかな?
「えーっと…響さん、僕に何か用があるのですか?」
「いや、用と言うほどの事は無いのだが、貴様が余りにも可愛らしい容姿をしておるから、隣で見ておきたいだけだ」
「……(ひくわぁ…)」
今身体の中の血が逆流してもおかしくないくらい、背筋がゾッとしました。
「あぁ……そうですか…」
僕たちがこんな気持ち悪い会話をしている間に、本当の新しい担任が来ていた。
どうも、お喋りが好きなのか、ペチャクチャ喋る先生で、アダ名は『ニワトリ』と決めた。
その後、どうやらこのクラスで首席を僕が取ったことはクラスで噂になっており、いろんな人が休み時間に話しかけてきてくれた。
(初めてこんなに沢山友達が出来たよ……。)
感傷に僕が浸っている内に、勝手にクラスのマスコットとして扱われているのを、僕は知らなかった…。
その後、新入生は体育館に集められ、入学式が行われた。
僕は何だか疲れていて、先生方や、生徒会長さんの話も聞かずに、入学式を終わらせてしまった。
ちなみに、寝ている僕を起こしてくれた子とどういう訳か仲良くなって、本日のホームルームが終わるまで、ずっとお話をしていた。
これからの学園生活が楽しみで仕方なくなった。
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最後までありがとうございました♪