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LAST GAME  作者: よむよみ
第一章 はじまり

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8/12

第八話 北の古城

イベントが終わると、二人が近づいてきた。

「ちょっと説明が欲しいんだけれど」裕也が聞いてきた。

きっと、なぜ道が分かったんだってことを聞きたいんだろう。

「ああ、聖堂を見上げる映像を思い出したんだ」

俺はそう言って、旗がヒントになっていた事、ガイコツの色が正解を表していた事、

そして紫がヒントになっていたことを説明した。

「なるほど、そんなからくりがあったのか」浩司が驚いている。

もう熟練者だと思っていた二人が感心してくれている。少し誇らしかった。


「今日はちょっと早いけれど、これぐらいにするか」浩司の言葉に俺たちは解散した。


――


次の朝、目が覚めると、早速ログインした。

また、新聞に載っていた。

タイトルは「南の聖堂の秘密の手紙ついに明かされる」。

ついでにクリアタイム19分32秒と書いてあった。


記事には、聖堂の秘密が載っていた。

聖堂を守る神父の娘には双子の赤ちゃんがいた。

青を好きな男の子と、赤を好きな女の子だった。

ただ、戦争によって食料が不足し、体の小さい子供から犠牲になった。

二人の子供を亡くした娘は悲しみのあまりなくなってしまう。

娘の遺書が迷宮にばらばらになって封印されていた。

娘の思いが強く、迷宮を守る番人であるガイコツは正しい道には青、赤、青と色が変化した。

そして、手紙の切れ端は、赤と青が混ざって紫のガイコツになったのだという。

手紙には、もう争わないでという、戦争を引き起こした神父へのメッセージが書かれていた。


うん。思ったよりどうでもいい。


サーバーには、全体チャットで皆にメッセージを送る機能がある。

「何これ?こんなイベントあったっけ?」

「20分切るとか、どうやってやるの?チートじゃね?」

「もう長らくやってたけど、こんなイベント初めて見た」

全体チャットが、ざわついていた。


――


学校に着くと、浩司と裕也が近づいてきた。

「また、イベント発見したな。すごいなお前」

「あ、ああ。たまたま気が付いた。

多分、後ろからついていくのが暇だったから、色の違いに気づけたんだ」

浩司と裕也の俺を見る目が、少し変わった気がする。

チャイムが鳴って、「また放課後な」と解散した。


――


放課後になった。今日は「北の古城」を攻略するはずだ。

それに、今日は金曜日。明日、明後日は土日でお休みだからその分も聞いておきたい。


「北の古城にたどり着くまでには、迷いの森があるんだ」早速、浩司が話し始めた。

同じような場所を何度もループしていて、たまに北の古城にたどり着けるんだって。

「でも、昨日の事もあるし、もしかしたら、何か違いがあるのかもな」浩司が言った。

裕也も、うんと頷いた。


よく注意しながら、進もうと話し合って、「北の古城」の話は終わった。

「明日、明後日も、コアタイムはあるんだろう?どうするの?」俺は疑問を聞いてみた。

「このサーバーの必要なイベントが終わっちゃったら、基本的にはお休みだな。

他のサーバーに参加したりする。ま、終わった時に話会おう」

「それより、日曜日は絶対参加しろよ」裕也の言葉に、浩司も目を合わせた。

「そうそう。特にやることは無いけれど、最終日は基本的にお祭り騒ぎになるんだ」

浩司が顔を緩ませていった。


――


家に着いて、21時になった。いつも通り皆集まった。

コアタイムが始まり、必要な道具を買いそろえて、北の古城に集合した。


移動すると迷いの森の演出が流れる。

神秘的な緑の森、鳥のさえずりが聞こえながら横に視点が映っていく。


「さあ、行くか」


基本的には、画面を右に進んでいくらしい。

ただし、上方向にも道が分かれている。

で、間違った場所で上に行ってしまうと、元の場所に戻されるのだ。

時間制限もある、結構シビアだ。それに敵だっている。


敵を避けながら右に進んでいく。

画面が切り替わると、また似た画面が表示される。

違いはないような気がする。


「一旦、右にずっと進んでみるか。違うと思ったら声をかけてくれ」

自分は画面とにらめっこをしている時、浩司の指示が飛んできた。

ひたすら、右に進んでいく。同じ画面な気がする。


「あっ」裕也の声がした。「んっ?どうした?」

「ここの石、違う気がする。こんな石無かった」

上方向への分かれ道のちょっと右側に石が落ちていた。

言われれば違うような、前からあったような。間違い探しは難しい。

裕也の声に従って、上方向に曲がる。正解だったみたいだ。


画面が変わった。そんな間違い探しをさらに2度ほど終えて、北の古城にたどり着いた。

「さあ、ボス戦だ。いくぞ」浩司の声がする。


古城の主は、ダークウィザード。ボス戦の緊張感あふれる音楽が鳴り響く。


ただ、レベルも十分で、昨日聖堂を正規クリアして強い鎧を手に入れている俺たちの敵ではなかった。

慎重に相手の攻撃を見極め、攻撃していくと敵は倒れる演出と共に消えていった。


東の塔、西の洞窟、南の聖堂、北の古城のクリアに伴い、軽いエンディングが流れた。

勇者の鎧、勇者の盾、勇者の聖なる鎧が共鳴し、TAKASHIは新しい技を習得した。

技名の入力を求められた。

「醤油さし」

TKGと言えばやはり醤油だ。

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