第五十八話 テストプレイへのご招待
北風がだんだんと肌寒く感じられてきた冬のある日。
チームTKGにメールが届いていた。
「ねぇ。メール読んだ?」私は隆志に聞いてみた。
「ああ。テストプレイへのご招待ってやつだろ」隆志の返事に私は頷いた。
文面は確かこんな感じ。
――
件名:
テストプレイへのご招待
本文:
チームTKG殿。
貴殿のご活躍、常日頃拝見させていただいております。
そんなゲーム達者なチームTKG殿のために、新しいサーバーを作りました。
もしよろしければ、テストプレイも兼ねて遊んでみませんか?
サーバー名 古の秘術
サーバー入場用パスワード ****
ご挑戦、お待ちしております。
――
「俺たち……、有名になったって事かな」隆志は少し誇らしそうだ。
「どうする?」
「えっ?もちろん受けてみるつもりだけど……。真理子は嫌?」
「ふふっ。そうよね」
断るつもりなんて全く無い。隆志が受けることだってわかってた。
ちょっと会話のきっかけを作りたかっただけだ。
「じゃあ、掲示板に書き込んでおくね」
「あっ。サンキュー。ありがとう!お願いね!」
それから私たちは他愛もない話を続けた。
◇
家に帰ると、私は早速掲示板に書き込んだ。
――
件名:
テストプレイへ招待されました!
本文:
件名の通り、テストプレイへ招待されました!
サーバー名は「古の秘術」です!
サーバー入場用パスワード ****
テストプレイへの招待は初めてですね!
ぜひ、皆で攻略しましょう。
――
書き込み終わると、私は早速「古の秘術」サーバーを探した。
まだ開発中のサーバーという位置づけで、全体には公開されていないようだ。
サーバー入場用パスワードを入力し、サーバーにログインした。
開発中のサーバーで、曜日の概念は無いみたい。
ゲーム開始を初日として二日目、三日目と最終日――七日目まで続く。
月曜日を待たず、早速今日から開始できるということだ。
これはきっと、テストがやりやすくするためね。
いちいち月曜日まで待っていたら、テストできないものね。
それにコアタイムも変えられるみたいだ。
開始から一時間がコアタイム扱いになる。
まあ、私たちは結局、21時に始めるでしょうけれど。
ログインしてみると、職業がたくさん用意されていた。
自分は結局、僧侶を選ぶだろうけれど、一応どんな職業があるか見てみた。
一通り見終わってやっぱり僧侶を選ぶと、皆、掲示板を見たようだ。
コメントがたくさんついていた。
――
TAKASHI:
掲示板への書き込みありがとう!もちろん参加します!
KOJI:
連絡ありがとう!俺も参加します!
ごーや:
了解!開発中のサーバーって、いつでも始められるんだ?いつから始める?
AYATO:
ごめん!楽しそうだけれど、ちょっと今、忙しいから、今回はパスします!
ケータ:
あっ。俺も忙しい……。暇なときはログインするけれど、基本不参加になります……。
TAKASHI:
AYATO、ケータ、不参加了解。
じゃあ4人だね。早速今日から始めちゃう?
KOJI:
今日から、OK!
ごーや:
すでにログイン済み!
――
私も、すぐにコメントを書き込んだ。
――
マリオ
今日から了解!楽しみ!
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