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LAST GAME  作者: よむよみ
第四章 魔王の秘密

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第四十四話 十九日目

 10月19日(金)20時。


「東の塔の攻略……、TKGが記事になってますね」

 モールの言葉に俺は、新聞を確認した。

「西の塔出現」の記事を軽く読み飛ばし、東の塔の攻略記事を読む。


 彼らの東の塔の攻略タイムは、29分58秒。

 我々は、何回か落とし穴に落ちた。だから遅いのはわかる。

 ただ、それでも、彼らは早すぎる気がした。

 暗殺者だけの編成で、レベルも同程度。

 昨日時点では、我々は同じ程度だったはずだ。

 どうやって30分で攻略できたんだろう……。俺は新聞を読み進めた。


 TKGの行動が詳細に書かれている。

 手早くアイテムを購入し、その後、15分程度レベル上げしているようだ。

 ……。15分のレベル上げ…。なら、彼らはほとんど穴に落ちていないことになる。


 彼らは、ここまで手探りだったはずだ。

 一週目も、二週目も、サーバークリアできていないのがその証拠だ。

 特に二週目は、彼らはレベルも十分で、なんでもできたはずだ。

 もし知っていたら、クリアしていたのではないか。


 だから、落とし穴も初見だったはずだ。

 初見のトラップを回避する……。そんなことが可能なのか……?


 いや、可能だ。我々の同盟にもピレジがいる。

 ピレジは、初見で一回も落とし穴に落ちずに攻略していた。

 そもそも、トラップが発動していなかった時から、罠を予見していた。

 ちゃんとしっかり、このサーバーを観察していれば初見でも攻略可能ということだろう。


 今日は、最初からピレジを連れて行こう。さあ、TKGよ勝負だ。


 21時になった。ピレジと共に西の塔の攻略を開始する。

 アイテムを買って、レベル上げをすることは伝えてある。

 予定通り15分ほどレベルを上げて、西の塔に向かう。


 西の平原に建つ青い塔を見上げた。

 昨日感じた東の塔のオーラは見間違いではない。

 やはり、オーラをまとっている。白く光っている。

「罠が発動しているぞ。皆も気をつけろ」

「(;゜д゜)ゴクリ…」

 ピレジだけは、平然と先頭を進み扉を開けていた。

 門の右側には、ピレジの記事にあった通り「Gr」の文字が書かれていた。


 ピレジは、上を見上げている。

 前回、俺はただの模様だと思って見逃していたが、ピレジの記事の通り迷路だった。

 ピレジはしばらく見上げた後、走って動き始めた。

 何度か道に迷った様子だったが、特定の場所にたどり着いたようだ。

「皆さん、ここの辺りを探してください」

 探すのは解析班の得意とするところだ。もちろん俺自身も探している。

 割とあっさり、青のボタンが見つかった。

 ピレジの記事では緑だったはずだ。さすがに色まではわからなかったらしい。

「そうか。ボタンの色も塔の色に合わせていたのですね。これは見落としですね」

 ピレジはボタンの色を当てることができず、残念がっていた。


 俺は、急いで青いボタンを押した。

 ふわりと体が宙を舞う。途中で上下反転し、上の迷路にたどり着いた。

 ピレジは既に走り始めている。もう迷路を覚えているみたいだ。

 我々も急いで後を追う。

 今は、上下反転された世界。下に向かう階段を下りて行った。


 6個ほどの迷路を抜けた。ついに最上階にたどり着いた。

 店で売られていたステータス一時上昇のドリンクを使って、青いドラゴンを倒した。

 レベル上げ、アイテムを使ってもぎりぎりだった。

 レベル上げしていなかったら危なかった。

 俺は急いで、細長い球の形をした青いクリスタルに触れた。

 不思議な青い光に包まれると、手には封印の盾があった。


 時間は32分といったところ。悪くはないはずだ。ほとんどロスは無かったはずだ。

 どうだ、TKG。これが我々の力だ。


 ……。といってもほとんどピレジのおかげだ。


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