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LAST GAME  作者: よむよみ
第四章 魔王の秘密

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第四十話 十五日目

 10月15日(月)。


 俺は、総裁のケンイチ。

 副総裁のモールが「私、もう書けません」なんていうから、続きは俺が書くことにした。


 モールはとても悩み事を抱えているみたいだ。

 作者ですら書籍化という呪縛から解き放たれて自由奔放に気軽に書いているこの作品の中で、

 真剣に悩む必要など全くないのに。


 先週からずっと考えていた。

 TKGは、全員、暗殺者になって、経験値稼ぎをしていた。

 初めは、新聞に載りたいんだろうと気軽に考えていた。

 ただ、翌日「悪魔の保護が、ゲーム攻略に必要と考えた」と言っていた。


 気軽に考えていた自分を恥じた。

 彼らは真剣に、このサーバーの攻略を考えていた。

 自分は、最近、我々が一番人数が多いということに甘えていたのかもしれない。

 考える事を放棄していたのかもしれない。他人任せにしていたのかもしれない。


 そう思いながら、エンディングを見ていた。

 確かに、今回は6個あるカットは埋まらなかった。

 しかし、画面下に表示されるカットは変化していた。

 以前は、「悪魔討伐」「悪魔闇落ち」のカットだったが、今回は「悪魔が一軒家に住む」「ゴーレム闇落ち」のカットに変わっていた。

 もしかしたら、ゲームは進展しているのかもしれない。

 悪魔を保護したうえで、さらに他のピースが必要だったという事かもしれない。

 俺は解析班に聞いてみた。

「悪魔の保護が、ゲーム攻略に関係あると思うか?」

「やってみないとわかりません」

「そうだよな。TKGだってわかっているはずがないよな」

「それはそうだと思います。試行錯誤しているのでしょう。

 彼らもゲームの攻略失敗を目にしていたはずですから。

 それに、暗殺者という職業に何かを感じたのかもしれません」

「んっ?どういう事だ」

「暗殺者はご存じの通り、プレイヤーを殺すことのできる職業です。

 TKGは、なぜ、暗殺者という職業がこのサーバーにいるのかと考えたのかもしれません。

 敵シンボルを保護するには、近づくプレイヤーを殺す必要がある、そのために暗殺者がいると……」

「なるほど。このゲームの製作者の視点になって考えたのだな。

 通常敵シンボルは誰でも倒せてしまう。

 保護するには暗殺者が必要とゲーム制作者は考えているはず、とTKGは考えたというわけか」

「その通りでございます」

「……。我々も変わる必要があるな」


 いつも通り、日曜日中に次の我々のメインサーバを指定する。

「次も引き続き、魔王降臨サーバーを攻略する。

 攻略に当たり、悪魔の保護を前提にしようと思う。

 そのためには、できるだけ多くの暗殺者が必要となる。

 我々の同盟規約に反するPKプレイヤーキルをすることになるかもしれない。

 それでもいいという方は、ぜひ、一緒に魔王降臨サーバーを攻略しよう」

 と、昨日、掲示板のお知らせに載せた。


 それなりに多くの、賛同者が集まったみたいだ。

 モールも「( ゜∀゜)おー」と返信していた。悩みごとは少し解消されたのかもしれない。


 今日はサーバー初日の月曜日。

 初日にやることは、大体同じ、経験値稼ぎ。


「いつものように、経験値稼ぎしっかりやろう」同盟チャットに書き込んだ。

 先週から、少しさびれていた同盟チャット欄に、活気が戻ってきた。


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