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LAST GAME  作者: よむよみ
第四章 魔王の秘密

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34/59

第三十三話 五日目

 10月5日(金)20時頃。


 気づけばもう金曜日、このサーバーももう終盤だ。


 ログインしたら新聞を読むのはこのゲームの鉄則。

 ふむふむ。新しく「南の塔の出現」が記事にされている。

 このサーバーは順調に進行しているという事なのだろう。


 昨日、私も攻略した西の塔の攻略について記事になっていた。

 また、我々の同盟の誰かが載っているのかな、なんて思っていると違った。

 TKGが記事になっていた。TKGが昨日、最速で南の塔を攻略したらしい。

 加速ドリンクがぶ飲みが攻略の鍵と記載されていた。

 人数も少ないのに、大したものだ。


 TKGといえば、メンバーの名前が、同盟内で話題になっていた。

 TKGのメンバーは、TAKASHI、マリオ、ごーや、カージ、ケータの5人。

 それぞれの頭文字をとると、「TA」「マ」「ご」「カ」「ケ」。

 間違いなく、TKGになぞらえている。


 同盟チャットでは、TKGの次のメンバーの名前の予想で楽しんでいるようだ。

「次のメンバーは“ごろう”かな」

「いや、そこは“ごくう”だろ」

「次は“ごはん”に決まっているだろ そしてそいつで最後だ 笑」

「www」「^^」「それな」「草」

 我々の予想では、「ごはん」という予想に定まったようだ。

 さて、我々の解析班によるメンバーの名前予測の精度はいかに。


 時計を見ると、21時。コアタイムになった。

 昨日のメンバーと一緒に南の塔に向かった。


 街の南門を抜けると、広大な平原の先に、昨日までは無かった「南の塔」が建っている。

 もうレベルは充分。加速ドリンクを飲み、敵シンボルをかわして南の塔へ向かう。


 古ぼけた黄色い円柱型の塔を下から見上げた。やはり塔の最上階は見えないほど高い。

 門にぶつかる勢いでダッシュするも、門が自動で開く速度の方が早く、ぶつかれなかった。

 門の右側には「Po」の文字。さて今日のテーマは何やろか。


 一直線上の通路が続く。正面には穴が開いている。

「矢が飛んでくるぞ!」私はぎりぎりで声をかけたが、一人被弾する。

 今回の罠は、毒の矢「Poisoned arrow」のようだ。一分間しびれて動けない。

 こういう罠って不思議よね。先頭の一人が例えば落とし穴に引っかかると、皆落ちてしまう。

 そこは、助けろよとか、持ちこたえろよとか思うけれど、皆一斉に落ちてしまうのだ。

 それと同じように、今回の罠も、一人が被弾すると皆が一分間しびれて動けなくなった。

 実際に被弾してわかった事がある。やっぱり意味不明だ…。なぜ皆同時にしびれるんだ…。

 それに、新聞で時間を競わせておきながら、一分間しびれる罠とか、なかなか厳しい罠だ。


 それから先、階段や通路、気を付けて、階段を上っていく。

「右」「左」「左」「右」「今度はジャンプ!」

 先頭の私の合図で皆が一斉に動いていく。


 急いで登ったから何階かわからなかったが、最上階にたどり着いたみたいだ。

 黄色いドラゴンを、いつも通りで殴り倒し、幾何学模様の黄色いクリスタルに触れた。

 頭上からの不思議な光と共に、ご褒美の剣が落ちてくる。

 その剣を私は手に取った。なんとなく強くなった気がした。


 ただ、違和感が残る。

 このサーバーは最近、クリア報告を聞かないサーバーだったはずだ。

 順調すぎる……。簡単すぎる……。


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