第二十八話 零日目
私の名前はピレポリネートタグネスゲーサー。本同盟「ファイナルクエスト」の書記担当をしている。
名前が長くて覚えづらいって?問題ない。多分、もう二度と登場させない(作者の誓い)。
この掲示板をお借りして、「魔王降臨」というサーバーの攻略情報を連携する。
もし、「魔王降臨」を楽しみたいという方は見ないことをお勧めする。
普通に書いてもアレなので、かなり着色して記載する事、ご了承願いたい。
◇
9月30日(日)22時頃。
ここは、ファイナルクエストの本拠地。同盟員の投票によって「長浜城」と名付けられた。
私は、この長浜城の最上階にて各サーバーの攻略情報をまとめて、掲示板に記載している。
ここにいると、同盟員の各サーバーでの同盟チャット欄全てに接続できる。
城の最上階だけれど、設備は近代的で、机や椅子、筋トレ用の器具が置いてある。
筋トレは、総裁であられるケンイチの趣味だ。
本同盟「ファイナルクエスト」の主な活動時間は、19時~22時だ。
本日最後のコアタイムが終わり、総裁「ケンイチ」と副総裁「モール」が戻ってきた。
総裁はいつも通り煙草をくわえたまま(そういうキャラだ)、部屋の奥から外の景色を眺め始めた。
モールは女性秘書のような姿で、その総裁の後ろをついていく。
~~┗─( )
「城に本拠を構えて正解だったな」
(-_- )
「ええ。大量のGCがかかりましたが、その分、同盟員が増え同盟の規模を拡大できました。
収益も情報も格段に入手速度が上がり、同盟員も喜んでおります」
(・ω・)y─┛~~
「そうか。それはよかった。それで、今週の攻略状況はどうだったのだ」
(-_- )
「概ねクリアしております。同盟員が増えたこともあり、優秀賞も7つ取っているようです」
( - ω-)y─┛~~
「優秀賞7つ……。とても素晴らしい。過去最大よな」
(-_・ )
「ええ、もちろんでございます」
(・ω-)y─┛~~
「ただ、いくつか攻略失敗したサーバーもあるのか」
(-_- )
「はい。残念ながら二つほど」
( - ω-)y─┛~~
「そうか。それは残念だ。まあ、仕方あるまい。このゲームもなかなか奥深い」
(-_・ )
「明日は月曜日、サーバーが更新されます。いつものように我々のメインサーバーをお決めください」
(・ω-)y─┛~~
「そうよな。ちなみにモールのおすすめはあるか?」
(・_・)
「はい。では、「魔王降臨」サーバーはいかがでしょう。
先ほど報告させていただいた攻略失敗したサーバーの一つでございます。
このサーバーは不思議で、以前はたびたびクリア報告が上がっておりました。
しかし、最近になって全くクリア報告を受けなくなりました」
(・ω・)y─┛~~
「何?それは本当か。以前はクリアもあったのに、最近はクリアしていない…。
何か、攻略が難しくなるようなアップデートでもあったのだろうか?」
(-_- )
「アップデート情報を確認いたしましたが、そのような形跡はありません」
(・ω-)y─┛~~
「ちなみに、我が同盟の解析班も同じ見解か?」
(-_・ )
「ええ。解析班にも確認しましたが、修正はないとのことです」
~~┗─( )
「我が同盟の解析班はとても優秀だ。それでも無いというのであれば無いに違いない。
なるほど。面白い。では、「魔王降臨」サーバーにしよう。我が同盟の威信にかけて攻略するのだ」
(-_- )
「はっ、かしこまりました。では、そのように。
ピレポリネートタグネスゲーサー様、掲示板への書き込みをお願いいたします」
私は黙って頷き、来週の予定に「魔王降臨」サーバーの攻略と追記した。
同盟員にも伝わった。同盟チャットが騒がしくなる。
「ついに本腰を」「wkwk」同盟員の反応も上々のようだ。
◇
~~┗─( )
「ところで、ピレ……。ピレポル……。」
「はい、ピレポリネートタグネスゲーサーでございます」
~~┗─( )
「ああ、ピレ君。この絵では、私がはげみたいじゃないか。修正を頼む」
( ゜Д゜)
「……。はっ。こちらでよろしいでしょうか。~~┗─(髪髪)」
(-ω・)y─┛~~
「うむ。まぁ、よいだろう」
「それでは、そのように変更いたします」
~~┗─(髪髪)
「ああ、後はまかせる」
◇ ◇ ◇
記事は概ね好評であったが「こんな会話してねぇよ」「私こんなさばさばしてない」みたいなコメントもあった事を補足しておく。




