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LAST GAME  作者: よむよみ
第四章 魔王の秘密

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第二十七話 掲示板

 私はハル。

 ゲーム会社で働くただの社会人だ。


 最近のゲームの動向を調査するべく、少し流行りだしたと噂の「LASTGAME」というオンラインゲームを始めた。

 少し嘘つきました。そんな大層な目的はありません。ちょっと暇だからやってみた、って感じです。


 よくあるオンラインゲームと同じように、ログインするとキャラクターの作成から始まった。

 名前はハル。名前を決めたら次は、キャラクターの姿を決めていく。

 最近のゲームのキャラクリ要素は多い。

 なんとなくよさそうなパーツを選択していくと、なぜかごくごく普通の一般的なキャラクターが出来上がる。

 なんでやろ、私が作るといつもキャラクターがモブっぽくなってしまうのだ。

 まあ、いっか。私は気にせずそのまま開始ボタンをクリックした。


 どうせ始めるなら、効率よく楽しみたい。

 私はいつも通り、できるだけ大きなチームを探す。

 このゲームでのチームは「同盟」と呼ばれる。

 最大級の大きさを誇る「ファイナルクエスト」という同盟に加入申請を出した。

 超有名ゲームを連想させる、小説にするには少しグレーな名前の同盟だった。

 でも、「LASTGAME」ってゲームだからこんな名前を思いついてしまうのも仕方ない。

 ファイナルとLASTって同じ意味だもんね。


 幸い、空き要員があり、すぐに入れてもらう事が出来た。

 申請が通ると「個別チャット欄」の右側に「同盟チャット欄」が表示された。

 「ハルが加入しました!」

 「おっ、新人だね。ようこそ!よろしくね!」

 「ようこそ!よろ!」

 そしてすぐに、同盟チャット欄が同盟員のコメントであふれかえった。

 私もすぐに「初めまして!夏だけどハルです。よろしくお願いします!」と返信した。

 「わからないことがあったら聞いてね」

 「それと、掲示板があるから、はじめにって記事読んでくれると助かる」

 おそらく、この同盟の偉い人だろう、他の人とは違う色のコメントが表示された。

 「わかりました!ありがとうございます!」


 このゲームでは、同盟に入るとその同盟の掲示板を読むことができる。

 同盟では同盟員と、その掲示板を使って情報を共有する。

 チャット欄だと、その場にいる人にしか情報を伝えられないからね。

 今ログインしていない人向けに、掲示板に書き残しておくんだ。


 私は早速、「ファイナルクエスト」の掲示板から「はじめに」を読みだした。

 ・コアタイムはできるだけ参加しよう。特に最終日は参加しよう。

 ・売買可能なアイテムはできるだけ売って、コアタイムで買おう。

 ・コアタイムではアイテムはケチらず使おう。

 ・わからないことがあったら、掲示板の「質問箱」へ書き込もう。

 ・このゲームでは情報共有が大事です。知らない人には優しく教えてあげよう。

 ・我が同盟ではPKプレイヤーキルは禁止です。他の同盟員や他人とも楽しく遊ぼう。

 多分、一般的な内容と思われることが書いてあった。

 どこにでもある、周囲と共生する普通の同盟のようだ。

 とても優しくて魅力的なよい同盟に恵まれた、と思った。


 掲示板には、他にも雑談だったり、サーバー情報だったりの記事がたくさん存在した。

 他の記事も読んでいると、少し気になるタイトルを見つけた。


「魔王の秘密」


 小説形式で情報共有したものらしい。

 おそらく、実際に起きた出来事を小説のように記載する、リプレイってやつだ。

 TRPGのリプレイは有名だが、RPGゲームでのリプレイは初めて見た。

 他の同盟員たちも読んでいて、時々面白かったと同盟チャットでコメントされている。


 私は早速読み始めた。


 この同盟――ファイナルクエストの総裁「ケンイチ」と副総裁「モール」の普段の会話から始まるようだ。

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