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LAST GAME  作者: よむよみ
第三章 鍛冶屋はビート

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第二十六話 最終日

今日は日曜日、ゲームは今日が最終日だ。

自分のサーバーは21時からだが、今日は朝から他のサーバーを見ていた。


月曜日から始まって日曜日に終わるサーバーが多い。

エンディングはお休みである日曜日にして、できるだけ多くの人に参加してもらいたいからだろう。


一週間で終わるようにしたのは、小説としての都合だ。

季節の変化が多すぎるとテンポが悪くなって退屈しそうだからだ。

WEB小説たるものテンポが重要なのだ。

作者は、もしこういうゲームを作るのなら実際は3か月単位になるだろうと想像している。


学生向けの勉強サーバーもあった。洋風、和風、魔界、妖怪風、いろいろなサーバーがあった。

どのサーバーにも工夫があった。

どのサーバーもエンディングは盛り上がっていた。

多くのサーバーはクリアしていたが、いくつかのサーバーはBADエンドとなっていた。

BADエンドを迎えたサーバーでは、人数が不足していたのかな、あの攻略が足りなかったのかなとか考え合っていた。

どのサーバーもとても楽しそうだった。


このゲームは、すごいと思った。

全てのストーリ、イベントをできるだけ汎用的に作っているのだろう。

だから、修正が簡単なのだ。個人でもゲームが作れるんだ。



――欲しいものが無いのかい。なら……。

青い猫型ロボットが一瞬見えた。



21時になった。全体チャットでのプレイヤーのカウントダウンと共に、エンディングが始まる。

盛り上がりは、どのサーバーもほとんど同じみたいだ。


オープニングで王様が言っていた通り、ドラゴンが現れる。

言葉にすると大したことないが、緊迫感あふれる音楽に少しドキドキする。

赤くて巨大なドラゴンだ。


観戦者のお祈りのターンは、他のサーバーと同様だったが、ここから先少し違った。

観戦者の中の農民だけがピックアップされて表示されて、最も稼いだ農民が画面に映る。

そのプレイヤーは「やったー!」とコメントした。

勇者達とドラゴンの戦いの前に、町の人たちの表彰式が行われているようだ。


続いて、薬師の表彰が終わり、鍛冶屋のターン。

画面に鍛冶屋のプレイヤーが表示されている。もちろん背の低いドワーフがいる。俺のキャラクターだ。

ドラゴンの攻撃と共に少しずつ減っていき、最後にドワーフが残った。

まるで、パチンコみたいだ。パチンコよりも興奮した。パチンコのようにお金はかからなかった。

何かコメントを残さないといけなかったが、興奮していていい言葉は思いつかない。

「か~~じや~~」と謎の自分の職業を、花火を見ている時みたいにコメントした。

少しだけ、恥ずかしかった。けれど嬉しかった。


そして、続いて、勇者たちとドラゴンの戦いになった。

勇者の抽選のターン。魔法使いのぐーやが選ばれた。

俺の作った、「神の杖+200」を装備していた。

最大火力として選ばれたようだった。

ぐーやは「ケータさんありがとう!!!」と言っていた。

いいコメントだと思った。


そして、そのコメントと共に、ドラゴンは倒れ、消えていった。

軽いエンディングムービーの後、最後に文字が大きめに表示された。


「ForT」このサーバー名だ。


そして、少し間をおいて、その名前がゆっくり変化する。

「For Town People ~町人、観戦者のために」


このサーバーは観戦者のために作られたようだ。


――欲しいものが無いのかい。なら、欲しいものを作ればいいんだよ。○○タ君

青い猫型ロボットの声が、はっきりと聞こえた気がした。

○○タには、もちろん、俺の名前のケイタが入る。

でもわざわざ作者は○○タにしている。不思議だ。


そうだ。作ればいいんだ。

町人、観戦者用のサーバーが無いなら作ればいい。

時間が取れないなら短時間で遊べる用のゲームを作ればいい。

一日一時間までなら一時間用のサーバーを作ればいい。

欲しいものが無ければ、自分で作ればいいんだ。

やりたいことが無ければ、自分で作ればいいんだ。


LASTGAME、ここに俺のための猫型ロボットがいた。


やりたい事、やれる事が一気に増えた気がする。

やりたい事が渋滞している気がする。



試しに、まず一つ目をやることにした。


加入申請。もちろん、相手はチームTKG。

「た」「ま」「ご」「か」「け」のケイタ。

入れてもらえる気がした。


「LASTGAME」

最後のゲームだなんてとんでもない。

いつまでも続くゲームの始まりだ。


第三章はこれで終わりです。

第四章の構想はあるのですが、一旦他の作品を書こうと思っています。

続きはしばらくお待ちください。。。

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