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LAST GAME  作者: よむよみ
第三章 鍛冶屋はビート

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第二十一話 二日目

第二十一話 二日目


今日は朝から気分がいい。久しぶりに昔の感覚が戻ってきた気がする。

でも、会社でやることは大して変わらない。

いつものように仕事を片付けた。


今日は、帰り際にお弁当を買って帰った。

この時間はまだ、半額になっていないけれど、仕方がない。

ゲームが楽しみだった。早くログインしてゲームの続きがしたかった。


ログインすると、10000 GCジーシー増えていた。

ゲーム画面の通知を確認すると、昨日の鍛冶の成果が新聞の記事になったようだ。

ログインボーナスが200 GCジーシーなので、10000 GCジーシーは50日分だ。

新聞を知らなかったら、鍛冶を知ることも無かったと思う。チームTKGのおかげだった。


まだ、このゲーム二日目。知らないことが山ほどある。知らない事だらけだ。

とりあえず、せっかくだから、俺が記事になっている新聞を買って読んだ。

「ベスト鍛冶屋」というタイトルの新聞だ。

鍛冶屋の紹介、ミニゲームのコツ、最優秀プレイヤーの成績、つまり俺の成績が載っていた。

何回かミスしておりフルコンボでない。

自分ではまだ納得していないが、1位ではあったということだ。


かなり詳しく記載されている。読めば、鍛冶屋が上達すると言っていい。

「わからないことがあったら、新聞を読むといいですよ」TAKASHIの言葉を思い出す。

わからないうちは新聞を読むことが基本となるかもしれない。

せっかく入手したGCジーシーだ。他の新聞を読むのに使おうと思った。


オープニングでは、「4つの塔を攻略し、体を鍛え、ドラゴンを撃退せよ」と言われていた。

早速、今日の新聞で4つの塔の攻略方法が記事にされていた。

塔は「火の塔」「水の塔」「風の塔」「雷の塔」の4つ。

それぞれのプレイヤーの攻略方法が記事にされていた。

所持アイテム、時間の使い方、初期レベル、ボスの倒し方、詳しく記事にされている。

すでに、全ての塔が初日のうちに攻略されたという事だ。

難易度は低いのかもしれない。いや、ガチ勢が多いのかもしれない。

ガチ勢はどのゲームにおいても異次元の動きをする。


買ったお弁当が冷めてしまう。

お弁当を食べながら、引き続き新聞を読むことにした。

読むことに夢中でお弁当の味なんてわからない。機械的に食べては読んでいた。


次の新聞は「経験値を稼ぐなら」というタイトルの新聞。

文字通り経験値を稼ぐ方法についての記事だろう。

昨日最も経験値を取得したチームの動きが、詳細に記事にされていた。

西門をでて北側にある平原に出現する、片翼のゾンビを倒す。

そして、ドロップした「幸福の雫」というアイテムを使うのが、いいらしい。

記事では、片翼のゾンビの弱点のポーションを、道具屋で買い集めるところから記事にされていた。

とても詳しい説明だと思った。

この新聞を読めば、攻略本や攻略サイトを見る必要はなかった。

常に最新の攻略情報が新聞には載っているのだから。


次の新聞は「ゴールドを稼ぐなら」というタイトルだった。

GCジーシーはゲーム内通貨で、ゴールドはサーバー内通貨だ。

GCジーシーでは、新聞などから情報を入手できるのに対し、

ゴールドは、道具屋でのアイテム購入で使用する。

そのゴールドの効率的な集め方が記事になっていた。

ただ、経験値稼ぎのような荒稼ぎはされていない。

たまたま「ゴールデンゾンビ」を2体倒したプレイヤーが記事になっていた。

プレイヤーの動きから考察すると、ゴールドよりも経験値稼ぎの方が、重視されているようだ。


後は、農家と薬師と鍛冶屋の新聞だ。鍛冶屋の新聞は俺が載っているやつでさっき見た。

農家と薬屋についてもそれぞれの職業のランキング1位のプレイヤーが記事にされていた。

農家は、長時間張り付いてまったり収穫する仕事のようだ。

ランク1位のプレイヤーは、15時間もゲームに張り付いていた。

昔、ゲームを極めようとしていた自分ですら恐れ入る領域だった。

2画面立ち上げて足で操作し他ゲームと並行に遊ぶ人、実際は2人でプレイする人も過去にはいた。

何かしらトリックがあるのだろう。いづれにせよ、すごい結果だ。


薬師は、素材を買って合成しアイテムを売るという仕事だ。

ただ、どちらかというと、農家と冒険者と多く接点を持つことが大事と記載されていた。

ギルドから素材を買うより、農家から買った方がはるかに割安だし、

ギルドにアイテムを売るより、冒険者に売る方がはるかに割高という事だ。

こう聞くと、薬師というより、商売人と言った印象を受ける。


ギルドが大量に買い付けて、大量に売りさばくことで売買の効率化が実現するはずが、

個別に買って個別に売る方が得をするというのは少しいびつな感じがした。

運び屋、運送屋、商売人といった職業が、そのうち実装されるのかもしれない。

薬師のランク1位のプレイヤーは、冒険者よりも圧倒的に稼げるようだった。

さっき読んだ新聞で、冒険者がゴールドより経験値を優先したのはこれが原因かもしれない。

ゴールドを稼ぐだけなら、薬師の方が儲かるのだから。


そして、それらの記事とは別に、オリハルコン入手のニュースが記事になっていた。

チームTKGだった。彼らもゲームを真剣に取り組んでいるように感じられた。少しうれしい。

記事によると、コアタイムに各プレイヤー1回だけ、南の祠が出現するらしい。

その奥にドラゴンが潜んでいて、そいつがオリハルコンを確定ドロップするようだ。

オリハルコンはとても希少ということだ。


そのオリハルコンは昨日、チームTKGにもらって鍛冶を依頼されている。

早速オリハルコンを使って、鍛冶を行った。「上級装備+8」というアイテムが作られた。

昨日と同じぐらいの出来だと思った。満足してくれると思ってた。


20時45分ぐらいになって、彼らが現れた。彼らに作った武器を渡した。


「あれっ?もう作ったんですか」不安がられてしまった。

「もしかして、コアタイム以外の時間で作ったんですか?」

コアタイムというのは、サーバー選択時に聞かれた時間のことだろう。

このサーバーはコアタイム21時だったはずだ。

「さっき作りましたよ」

「あー。説明不足ですみません。このゲームはコアタイムにやると、価値が10倍ぐらいになるんですよ」

「また、今日もオリハルコン取ってくるので、よかったらまた、明日は21時に作ってもらえますか?」

申し訳ない事をしたと思った。せっかくとってきてくれたとても貴重な素材なのに。

初めてコアタイムの意味を知った。


渡した「上級装備+8」は僧侶のマリオが装備した。

マリオが装備すると「上級僧侶の杖+8」に変化した。

装備すると職業に合わせて変化するものらしい。

ゲームっぽい仕様だ。


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