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LAST GAME  作者: よむよみ
第三章 鍛冶屋はビート

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20/27

第十九話 オープニング

まずは、キャラクターの作成から始まった。


キャラクター作成なんてゲームとは関係ないからどうでもいい。そういう人も多い。

でも、ケイタは、どんなことでも手は抜かなかった。

これから、真剣に極めるかもしれないゲームのキャラクターだ。

自身のこだわりをもってキャラクターを作成した。

今回も、そうしよう。できるだけ当時の記憶を思い出してキャラクターを似せた。

幸い、新しいゲームは設定項目がどんどん増える。

以前のこだわりあるキャラクターを再現できた。


名前は、ケータ。ゲームを始めた頃から名前は一貫していた。

そして、見た目はドワーフ。どっからどう見てもドワーフだ。

各パーツにこだわっていたら、なぜかドワーフができあがる。

小さい方が動きやすい。力があった方がいい。

そんなこと考えていたら、いつの間にかドワーフになっていたんだ。


次は、サーバーを選択するみたいだ。

おすすめと書かれたサーバーの情報を見る。

「職業追加。スローライフが充実」と書かれている。

RPG風のゲームなのに、冒険をしない遊び方もあるらしい。

追加された職業は、薬師、農家、鍛冶屋。

「リズムゲームが得意の方は鍛冶屋!」という文言が記載されていた。

リズムゲームはケイタが最も得意とするところだと自負している。

おすすめサーバーという事もあり、あまり迷わず選択した。

サーバー名は「ForT」。砦や要塞という意味だ。

ただ、「T」が大文字になっているので、「For T」Tのためにとか、「Four T」4つのTとかいう意味になりそうだ。

あまり、気にしていても仕方ない。深く考えずに先へ進んだ。


次はコアタイムを選択するらしい。よく意味は分からないが、自分が参加しやすい時間を選べばいいらしい。

21時を選択した。


最後は職業選択画面。勇者や僧侶とともに新しく追加された鍛冶屋などが並んでいた。

鍛冶屋を選んだ。

自分の姿はドワーフだ。そして、ドワーフと言えば鍛冶屋だった。

それに鍛冶屋はリズムゲームと書いてあった。

リズムゲームであれば集中力の落ちた自分でもそこそこ楽しめるだろう。


優しい音楽と共に、オープニングが始まる。

一週間後に凶悪なドラゴンが訪れるらしい。

その前に4つの塔を攻略し、体を鍛え、ドラゴンを撃退せよ、そう王様は叫んでいた。

簡単なオープニングだった。まあ、最近の無料のゲームなんて、こんなもんだ。


オープニングが終わると、町の中に画面が切り替わった。

作成したキャラクターがぼーっとつっ立っている。ゲームが始まったみたいだ。

自分は早速、PCのキーボードを触ってみた。

マウスでも操作できるのだろう。

でも、キーボードにショートカットキーがある場合が多い。

いくつか試してみた。

ショートカットは、覚えるのが早ければ早いほどいいに決まっている。

画面の拡大縮小キーがあった。極小までマップを小さくした。

自分の現在地がよくわかる画面になった。

街並みは中世風だ。背の高い石壁に囲まれた城塞のような街だった。

主によく使うであろう施設が、選択できるようになっている。

今は、ギルド、武器防具屋、東門、西門の4つだ。

東門、西門の外側には、バトルフィールドが広がっているらしい。


全体を見渡したことで何がどこにあるか簡単だけど把握できた。

一旦、町を拡大して、元の画面に戻す。

ちなみにマウスのホイールでも同様の操作ができる。

この手のゲームでは、自分が何をするか自分の手で探すものだ。

目的と言えば依頼、依頼と言えばギルド。

早速、目の前にでかでかと建っているギルドに入っていった。


酒場のようにプレイヤーが集う場所の奥に、受付と道具屋と新聞屋がある。

受付では、仕事を依頼したり、その仕事を受託したりすることができるみたいだ。

受付の隣のボードに、依頼が山のように張ってある。

よくある普通のゲームみたいだな、と思っていると、突然に声をかけられた。


「もしかして、初心者ですか?職業は鍛冶屋ですよね?」

僧侶の格好をしたプレイヤーだ。顔はフードを深くかぶっていて見えない。

声をかけられたといっても、吹き出しに文字が書かれているだけだ。

だから、声は聞こえないから、男女は不明だ。

けれど、マリオという名前だ。きっと男キャラクターなんだろうと思った。


画面の下の方に、チャット欄があってそこにも同じメッセージが書かれていた。

チャット欄にメッセージが来たということは、自分に向けられたメッセージなのだろう。

チャット欄で返信した。

「はい。初めてです。職業は鍛冶屋にしました」

「わからないことがあったら、新聞を読むといいですよ」

別の男キャラクターから、メッセージが届いた。

名前は、TAKASHI。冒険者の格好をしていた。

ギルドの新聞屋はさっき見かけたていたが、そんなに大事なものだとは思っていなかった。

存在自体を忘れかけていた。初心者に教えてあげる優しい人たちなのだろう。

「ありがとうございます」と返信した。

「もしよかったら、これを鍛冶屋で鍛えてもらえませんか」

そう言って、「お試し鍛冶アイテム」を4つもらった。


優しさには裏があるもんだ。この俺に鍛冶してもらいたいらしい。

まあいいだろう。少しなまっているかもしれないが、俺の腕を見せてやろう。


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