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LAST GAME  作者: よむよみ
第二章 新米教師の妄想珍道中

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11/12

第十一話 あんけーと

でも、ゲーム作りで大変なのは、絵と音楽だから、デフォルトサーバーがあるぐらいでは大変さは変わらない。

そう思ったあなた。最近のAI技術をなめてはいけない。


初めは私も絵と音楽、どうしようかと思ってた。

でも、ツールができていた。

優しい曲とか、優雅な曲とか、幻想的な曲とか指定すると、曲が出来上がる。

具体的には、神秘さ、柔らかさ、和風とかのパラメータに数値を入れていくと曲が出来上がる。

最近のAIは素晴らしい。


大学生の時、AIの本を読んで実際にやってみたけれど、AI技術を確かなものとするには計算力と膨大なデータが必要だ。

個人でやるには、PCのスペックも、データも全く足りていない。

音の生成には多くのパラメータが必要で、それを計算するには個人のPCでは無理だ。

それに、計算力はお金で何とか解決できたとしても、計算するためのデータがどこにもない。

だけど、このゲームでは、自然とそのデータを収集していた。


ログイン時のアンケート。初めは意味が分からなかった。

この音、作ってみたけれど、どうですか?心地いいですか?不快ですか?丁寧ですか?楽しいですか?

という感じで聞いてくる。初めのうちは感情と音とか結びつけようとも思わなかった。

音の次は、音程。そしてその次はメロディー、曲と続いていく。

映像についても同じだった。

この画像、作ってみたけれど、盾?アイテム?洋風?強そう?脆そう?水に強そう?


今になってわかる。これはAIのためのデータ収集だ。


でも、ログイン時のアンケートとか雑に答える人もいるでしょ。そう思う人もいるかもしれない。

おそらく回答が適切かどうかの判断を、ユーザー毎にしているからきっと問題ない。


それに回答の仕方も興味深かった。回答は数値である方が、データとしてふさわしい。

だからアンケートは11段階で評価される。下記のようになっている。

10:よすぎて不快

8 :とても心地よい

5 :まあ普通なんじゃない

2 :とても不快

0 :不快すぎてくせになる


つまり、0とか10まで数値がとがると、意味が反対になる。

おそらく、何度も試してみて、この方法がよりよいAIを作るために必要と考えたのだろう。

高くて心地いい音も、高すぎると不快なのだ。


きっと、だから、まな板でもいいのだと思おうとしても、現実はそんなことはなかった。

爆乳、美乳、貧乳にはそれぞれ需要はあるらしいけれど、まな板には需要は無かった。ぴえん。

おっと、いけない。私はいつも笑顔が取り柄の高校教師。笑顔笑顔。


このデータ収集も、ユーザー数増加のおかげで順調なようだ。

AI技術が格段と上がってきたという噂だ。

ただ、どんなに技術力が上昇しているとしても、今の出来はまだいまいちだ。

なんか変なところ、耳障りな部分、目障りな箇所が目立つのだ。


このゲームでは、そう思う人のためにコミュニティが存在した。

絵や音楽を置いておくと、それっぽく修正してくれるのだ。

とても助かった。プロの人はこんなところで無料で修正しないだろう。

おそらく、アマチュアのクリエイターに違いない。


この国のクリエイターはおそらく世界で一番優秀だ。

アマチュアの人たちでさえ、これだけ優秀なのだ。

正直、もったいないと思う。

もし、不景気でなければ、この道でプロになれるであろう人たちがたくさんいた。


この国は、国民の生産性に比べてお金が不足しすぎている。

教育水準、労働人口、知的水準に比べて通貨発行量が少なすぎる。

それに、クリエイターを金にならないやつとして軽視している。

ちゃんと選挙に行って、改善してくれる人に投票しよう。

こんなクリエイター達が報われる社会になることを切に願う。


いけないいけない、政治の話は面倒くさい敵を作ってしまう。

ちょっと、言いすぎちゃった。てへぺろっ。オホホホホホ。


そんなこんなでゲームが出来上がった。

機能部分はほとんどオリジナルサーバーと一緒だったから、絵と音楽を組み合わせてできた。

楽しんでもらえるといいなー。


あっ。サーバーにユーザーが入ってきた。どれどれ。


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