表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋泥棒のホスト様  作者: 男鹿七海
10/20

越境

 酒が背中を押す。

 話は意外にも盛り上がり、空き瓶がテーブルに並ぶ。


「で、──なんだけど…」


 一瀬がグラスを手に背中を丸め、三条に距離を詰めた。

 酔いが回っているせいか、無意識に軽く唇を重ね、舌で唇をなぞる。


「…っ──!!!?」


 三条の顔は真っ赤に染まる。

 心臓が跳ね、全身が熱を帯び、まるで胸の奥に小さな火が灯ったかのようだ。

 息が詰まる。言葉が出ない。意識は唇に集中し、頭の中は真っ白になった。


「は、ガキだな」


 ──初めての感触。

 どうしたらいいのか分からない。唇の震え、心臓の高鳴り、全てが新しく、甘く、痛い。

 まだ名前も付けられない、けれど確かに「何か」が胸を満たしていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ