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本当に好きな人。
「西山ってさ、翔子ちゃんとつきあってんだろ?!」
葉山が身を乗り出して聞いて来た。
今は、午後十時。
先生に見つからないように恋バナ中。
え?男子なのに恋バナするのかって?
そりゃあするさ。
枕投げとおなじくらい、もり上がるんだ
「まぁ・・・な」
「いいよなぁ・・・。俺、翔子ちゃん好みなんだ」
意気揚々と話す葉山。
「俺は、軽山田さんだなぁ。あの笑顔が・・・!」
一人、妄想にふける葛城。
「僕は断然、先間さんだな。あのクールなとこがたまらん!!先間さんなら虐められてもいい!」
頬を染めて語る高田に
「あはは、Mかよ!」と葉山がツッコんだ。
「翔子ちゃんとはどこまで行ったの?!」
「え?どこも」
「まじで?!つきあって結構あるだろ?!キスくらいしろよ〜」
「えぇ?・・・・うん・・・」
「もしかして手もつないでねぇの?」
「うん」
「好きならそれくらいするだろー」
つまらなさそうに葛城が枕の上で頬杖をした。
「好き?」
僕が聞き返す。
「うん」
好き・・・。
僕は翔子の事を好きなのだろうか?
友だちとして好きだが恋人として・・・。
僕が好きなのは・・・
「ちょっと、ごめん!!」
「え?!!おいっ」
僕は三人の声も聞こえずに部屋を飛び出した。




