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ツイてない日。
「遅いぞ!西山」
先生に軽く説教されて、僕たちはバスに乗った。
あれ?だれだっけ、席が隣の奴。
「やあ!」
うわっ、朝っぱらからめんどくせぇな・・・。
話しかけてきたのは、南藤好男だった。
「西山氏、よろしくな!」
よろしく?
「はぁ?」
「バスの席、隣だろう?」
マジかよっ。
二時間こいつの隣にいるなんて・・・
「・・・今日はツイてない」
「何か言ったか?」
「いや」
席に座り二、三分経ったころ、南藤がうつむいて呟いた。
「吐きたい・・・」
「えぇえ?!!」