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昼飯。
ーキーンコーンカーンコーン
予鈴がなった。
「あ、もうすぐ昼休み終わりだ」
「え。まじでか」
昼飯食ってねぇよ!
ちなみに、この中学の昼飯は給食ではなく各自が持ってくる弁当だ。
僕んちはお母さんもお父さんも料理が作れないため、
いつも、自分が登校途中にコンビニに寄ってパンを買う。
最初は面倒くさかったが、この頃は日課のようになっている。
僕は、いそいで教室までいって、バッグを探った。
だが、みつからない。
「あれ、なんでだ・・・?」
僕は苛立ちながらバッグを探る。
「ない!」
「ダーリン、どしたの?」
「パンがねぇ!」
ーキーンコーンカーンコーン
「・・・」
おなかすいた・・・。