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最強彼女  作者: 草薙若葉
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証明。

結局、僕は何もできずに帰ることになった。


無念・・・。


どうやったら学校に来てくれるのだろう?


どうやったら・・・。


どうしたらいいんだ?僕は。


何もできない・・・。


自分の無力さを知った夜だった。



「どうしたらいいと思う?」


僕一人では、到底思いつかなかったので翔子に問いかけてみた。


「さぁ?」


「さぁって・・・」


「ほっといたらいいんじゃない?」


「ほっとけねーよ、受験もあるのに」


「そんなにあいつが好きなワケ?」


「す、好き?!!」


思いがけない翔子の言葉に戸惑う僕。


「いや、そんなに感情じゃなくって・・・っ!!」


「そんな感情でしょ?明らかに」


「ど、どこが?!」


「ダーリン、あいつのことばっか心配してるんだもん」


翔子が、ぷくぅっと頬を膨らませる。


「そんなことっ」


・・・ないよ。


「じゃあさ、証明してよ」


「証明?」


翔子がにまぁっと笑う。


うっ!


嫌な予感・・・。


「私と付き合って?」


「あ、ありえねぇっつーの!!」


「じゃあ、ダーリンがアイツを好きな事、皆にバラしちゃお! お~い、みなど・・・」


「あわわわ!ちょっ」


思わず翔子の口を塞ぐ。


ってか、これじゃ僕がアイツのこと好きみたいじゃん。


「じゃ、いい?」


「わかったよ!!」


やや、自暴自棄になりながら承諾した僕だった

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