伯父さんの家。
僕は今、彼女のお父さんの伯父さんの家にいる。
ややこしいけど。
っていうかなんだ!これ。
もっと、豪華だと思っていた彼女のお父さんの伯父さんの家は、庶民の僕さえも見た事ないボロい家だった。
こんなこといったら、怒られるけど。
っていうか本当に東京なのか!!??これ!
なんと、伯父さん(*うざったいのでもう省略します)の家は、木で囲まれていた。
簡単にいうと山だ。
「うぇええ」
吐きそう・・・。
そう、ここまで車で送ってもらったのは良いんだけど、山をのぼったから
揺れが激しすぎて、酔ってしまったのだ。
って、説明してる場合じゃない!!
マジ、吐きそう・・・。
僕は、右手で口を押さえて左手で(インターホンがないので)扉っぽいものをノックした。
「はぁい♪」
出て来たのは、なんと元気そうな美夏だった。
全然、しんどそうじゃない。
「なにしてんだよっ」
「わっ!カズ!!」
彼女は、丸い目を更に丸くして驚いた。
「わっ!じゃない!学校こいよっ!」
「やだ」
彼女が口を尖らす。
「クラスどうなった」
「おま・・・じゃなくて美夏さんだけ違う組」
「えぇえ?!尚更やだ。ひとりとか」
なんか前よりわがままになった気がする・・・。