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日が暮れたら早く帰りましょう。
「えっと、今日は両親帰ってこないので一人で帰ります」
「大丈夫なの?」
「はい」
「それなら仕方ないな、ほら」
先生が、僕の鞄を渡した。
「早く帰りなさい、日が暮れたら危ないからね」
はい、絶対そんなこと思ってない~。
だって、僕八時まで居残りさせられたことあるもんね!
宮部先生と、イチャイチャしたいだけなくせに~。
まぁ、お邪魔虫は退散するとしよう。
「じゃあ、さよならっす」
お幸せに~♪
「あぁ」
「バイバイ~♪」
宮部先生の手とともに、頭の上の輪っかが揺れた。