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ある朝のことです。
森の中から二羽の小鳥が飛んできて、町に住んでいる人たちに向けて大きな声でさえずります。
「お知らせだよ、お知らせだよ! とっても素敵なものが見られるから、みんな、空を見て!」
屋根から屋根へと飛び回り、オレンジ色をした小鳥が最初に言いました。
その声に、赤い靴を履いて嬉しそうに町を歩いていた女の子も、そばにいたおばあさんも、他の子供たちと一緒になって空を見上げます。
***
森の中にある、広い野原。
たくさんの黄色いタンポポが咲くお花畑へと変わったこの場所に、二羽の小鳥が飛んできて、大きな声でさえずります。
「お知らせだよ、お知らせだよ! とっても珍しいものが見られるから、みんな、空を見て!」
端から端へと飛び回り、今度は青い色をした小鳥が言いました。
その声に、お花畑に集まっていた動物たちも草花たちも、一緒になって空を見上げます。
***
「お知らせだよ、お知らせだよ! これまでにない、とってもきれいなものが見られるから、みんな、空を見て!」
大きな声でさえずりながら、今度は二羽同時に、小鳥が色の妖精たちの村で言いました。
小鳥たちの言葉に、家の中にいた妖精も外に出ていた妖精も、一緒になって空を見上げます。
「わぁ! なんてきれいな橋なんだ!」
「誰があの橋に、こんな素敵な色をつけたのだろう!」
「これほどまでに美しいもの、今まで見たことがない! みんな、外に出よう! あの珍しい空の橋を眺めながら、一緒に踊ろう!」
遠い森の空に突然現れた七色の橋に、妖精たちの村はすっかりお祭り騒ぎです。大人も子供も、みんなひとつになって楽しそうに踊り始めます。
そんな踊りの輪の中に加わりながら、小さな妖精は空の橋を見つめたまま静かに笑いました。
その胸には一輪の月の色をしたきれいな花が揺れていました。
【おしまい】
皆様、はじめまして
幻想箱庭と申します
最後まで『妖精ネムと胸の花』を読んでくださり、ありがとうございます
こちらの作品は、去年投稿しました
『聖夜に起きた前日譚【Psychedelic~サイケデリック:短編小説】』
に登場した女の子が書いていたお話をイメージして作りました
このお話を読んで、もし皆様がご興味を持たれましたら、是非そちらの方にも足を運んでいただけますと嬉しいです
また、少しでもこのお話が「面白い!」と思われましたら、是非ブックマークやいいね、評価等で応援をいただけますと嬉しいです!作者の励みになります(星1でも大歓迎です♪)
最後に、本当にありがとうございました!!




