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番外編:お願い⑥

「母猫?」

「お腹に子がいるようだ、安住の地を求めたのもそのためだな。なぜかはわからんが、ティタンの事も我が子のように庇護対象らしい」


「何故わかるのですか?」

さすさすとミューズがミルクのお腹を撫でてあげた。

言われれば若干胸が張ってるようにも思える。


「母上がリオンを身籠った時と感覚が同じだ、気が立ちやすいらしい」




それから2ヶ月経ち、ミルクは可愛い子を3匹生んだ。


あれからは少し落ち着き、エリックに向かって唸るだけになった。

相変わらず触らせたりはしないようだが。


時折庭先で仔猫に似た模様のオス猫を見るから、もしかしたら父親なのかもしれない。

見かけるだけで、捕まる事はないが。




夜になると変わらずミルクはティタンとミューズの枕元で寝ていた。


ミューズの側で寝ることが多いため、ドアを閉めるとカリカリ音がうるさいのだ。


仕方なく開けておいたら、今日も来た。


睦事の後だから、ミューズは目を覚ましたりしない。

ティタンは気配で起きたが、眠い。


「大人しく寝るんだぞ」

それだけ言っていつものようにミューズを抱きしめて寝ようと思った。

眠気も限界だ。


ふと、鼻先に冷たい感じがして顔を少し上げ、薄っすら目を開ける。


ミルクの気配。


すっと唇を掠める感触。



仄かな月明かりに照らされて白い豊かな髪をした女性がいるようにも見えたが、きっと夢だろう。


だってこんなにも眠いのだ。


ティタンはまどろみに素直に身を任せ、意識は深い夢の中へと落ちていった。



ここまでお読み頂きありがとうございました。


別作品の構想で、ラストの展開少し使おうと思ってここでしめます。



今後も作品をよろしくお願いします(*´ω`*)

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