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番外編:お願い③

猫の生態を書いてるストーリーになってます。

一緒に過ごして幾日か過ぎる。


ティタンはミルクをジト目で見ていた。

「この子は俺と同じじゃないのか?誰かに呪いをかけられて猫になってしまったのでは?」


ティータイム中はミューズの膝の上で、ゴロゴロと言っている。

服に毛がつくのを防止するため、膝の上にはタオルが使用されていた。


粗相の失敗はなく、ご飯が食べたければ器の前で「ミャーーオ」と長い声を出し、爪切りはマオのみを受け付けている。


マオの腕前だけ信用しているらしい。


毛玉を吐いた時はその場で座り、発見してくれるのを待ったりと、行動が良すぎる。

家具や壁などでの爪研ぎもしない。


「あまりにも手がかからな過ぎだろ」

話しかければミャオっと鳴いて返事してくれる。


「ふふっミルクはきっと頭が良いのです」

ミューズが喉の下を撫でればクルクルと気持ち良さそうに鳴らす。

「うーむ…」


疑わしい思いは消えなかった。


その後チェルシーが他家のメイド仲間から聞いたペットドアやらを参考にいくつか設置してみた。

さすがに各部屋は多すぎる。


ティタンの部屋にはミューズの部屋を介してしか入れないようにし、不在の時はそこを閉じさせてもらうようにした。

いない時にうろうろされるのは少し気が引けたからだ。


夜の営み時はいないのに朝にはちゃっかりと居たりするから、本当に神出鬼没だ。


「勝手に入るなよ」

枕元で寝てるミルクに抗議をするが、ぱたぱたと尻尾を動かすだけだ。

邪魔しないのは有り難いが。


隣で眠るミューズを抱きしめ、取り敢えずもう少し眠ることにした。




「怪しさは感じないのですが、ミルクにヤキモチしてるですか?」


マオに相談すればこの通り、ティタンを信頼しきった声で言ってくる。

あとは内容が伴えばそれでよし。


「やたらいい子過ぎて、逆に怪しくてな」

「メリットがないです。この屋敷に呪いを解いてほしくているならば解けてても良くないですか?皆ミルクを可愛がってるですし、鼻チューは挨拶です」

「いや、呪いを解く方法が俺と同じとは限らんだろ。って鼻チュー?」


聞き慣れない言葉に聞き返す。


「猫同士の挨拶なのです。こう鼻と鼻を合わせてチューのようにする…」

ミルクと実践してみる。


マオが顔を出すと、ミルクがふんふんと鼻を鳴らしマオの鼻とちょんと合わせた。


「挨拶の一つです。何もなければ信頼されてるって事ですよ」

「ふ〜ん…」

絶対しない。


「したらいいです。ティタン様もきっと信頼されてるですよ」

「いや、猫とはいえミューズ以外とは何か嫌だ。遠慮する」


兎にも角にも何もないならそれでいいと仕事に戻ることにした。



色々な猫飼いさんの話や、猫漫画を参考にさせてもらってます。


白猫オッドアイの子はとある猫カフェにいる推しの子がモデルです。

名前は私のおともア○ルーからです。

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