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彩夏音の魔法のペンダント  作者: 白浜 月
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転校生

期末テストも無事終わり、ちょっとホッとした。

テストの結果はともかく…。

今日は帰って、これから何をしようかな?

いつもだったら、ハロと散歩に行ったり、ハロと過ごしただろうな。

もうハロのことは忘れようと心に決めて正門に向かうと、正門の前にハロがいた。

「えっ?!」

びっくりして、こっそり裏門から帰ろうとすると、ハロに気付かれた。

「ヤバい。」

慌てて走ろうとすると、目の前にハロが...。

「うそ、早っ。」

「彩夏音、テスト終わってよかったね。」

とハロ。

「なんで知ってるの?」

「わかるよ。

彩夏音のことは。

別に彩夏音のことだけじゃないけど。」

「えっ。」

「僕は文明の発達している所から来ているから、心の中で考えていることがだいたいわかるんだ。」

「うそ。

なにそれ!」

「ごめんね。びっくりさせてばかりで。

僕の職業柄、どうしても心の中を読むことは必要で...。

でも彩夏音を困らせるつりはないから、わかってほしい。」

ハロが仕事?

犬なのに?

なんで?

とりあえず、

「ハロ、私どうしてこんなことになってるの?」

本当は怖くて逃げたかった。

けど、これ以上うやむやにはしたくない。

勇気を出して、原因調査するって決めたんだ。

これは私だけの問題じゃないかもしれない。

お父さんやお母さん、彩耶夏にも影響するかも…。

私がなんとかしなくちゃ。

「彩夏音、そんなに肩肘張らなくても大丈夫だよ!

「僕は彩夏音達を

守るために来たんだから。」

「えっ、どういうこと?」

「それは、今は言えないけど。

彩夏音にも力を貸してもらわないといけないかも。」

「…。」

「わけもわからないことを言ってごめんね。

その時が来たら、全部話すから。」

「…。

私どうすればいいの?」

「とりあえず、今はまだ大丈夫だから。」

「何が大丈夫なの?

ここで何が起こるの?

怖いよ。」

「詳しいことを話せなくてごめん。

僕が守るから安心して、としか今は言えない。」

その時ハロの携帯電話がなる。

「ごめん、彩夏音。

僕行くね。」

と言って、ハロは消えた。

もう、目の前でハロが消えても驚かなくなったなぁ。

いろいろありすぎて。

よくわからないけど、ハロを信じるしかない。

ハロは悪い人(犬)には思えないし、ハロが嘘をついてるようにもみえない。

ハロが次に私のところに来るまで忘れよう。

受験生だから、勉強も頑張らないといけないし。

こんなことで落ち込んでる暇はない。


期末テストも終わり、ついに夏休み。

受験生だけど、中学最後の夏休み、楽しく過ごしたい。

家族旅行で海にも行くしね。

夏期講習も頑張ろう!



長い夏休みもあっという間に終わり、新学期。

結局夏休みの間、ハロは近づいて来なかった。

久しぶりの学校。

朝のホームルームで担任の先生が教室に入って来る。

「みんな、久しぶり、夏休みはどうだった?

今日は転校生を紹介します。」

教室が少しざわついた。

転校生が緊張した面持ちでみんなの前に現れた。

「転校生の乾海人(いぬいかいと)君だ。

みんな乾君が早く打ち解けられるように協力してね。」

と先生が紹介する。

彩夏音はドキっとした。

乾君、すごくかっこいい。

同じクラスにあんなかっこいい子が来るなんて。

「乾の席は笹崎の隣で。」

と先生が言う。

やったー、嬉しい~。

楽しくなるよ!

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