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彩夏音の魔法のペンダント  作者: 白浜 月
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ハロ?

翌朝、目が覚めた。

一体昨日のことは何だったの?

ハロはしゃべるし、聞いたこともない星から来たっていうし、夢だったのかな?

私はムクッと起きて、ふとペンダントに目をやった。

「あれっ、ペンダントがない!」

やっぱり夢だったんだぁ!

よかった...。

嬉しくていつもよりテンション高めに部屋を出ると、彩耶夏に廊下でばったり。

「おはよう!」

って大きな声で言うと、

「はぁ?!

朝からテンション高~!

昨日も変だったし、ついてけない。」

って言われた。

でも、もう解決したからいいんだ。

呪いのペンダントもなくなったし、とにかく今まで通り普通の生活ができる。

ルンルン気分で学校に行く支度をした。

...。

学校に行くのにどうしてこんなに嬉しそうなの、私?

まぁ、いいや~!


学校に到着して、普段通り友達と何気ない会話していて、

「そうだ、私昨日変な夢をみたの!」

「どんな夢?」

と、友達の望優(みゆ)が聞いてきた。

「それが現実みたいな夢で、私のペットのハロが…。」

と話していると、彩夏音の視界に向こうの方からなぜかハロが歩いて私の方に近づいてきた。

びっくりして、私はポカーンと口を開けていると、

「どうしたの?」

「やっぱり夢じゃなかった!

ほら、あそこにハロがいる」

って言うと、望優が

「何言ってるの、彩夏音。

ペットが学校にいるわけないでしょう!」

「そ、そうだよね...。」

私は愛想笑いをした。

えっ?!

他の人にはみえないの?

どうしてと、戸惑っていると

ハロが手招きした。

「ごめん、ちょっとトイレ!」

と言いながら、私は恐る恐る人気のないところに移動しながらハロに近づいた。

ハロは優しそうににっこり笑いながら、

「彩夏音、おはよう!」

と言う。

「…。」

「…。」

「…あの~。」

と私が話し始めようとすると、チャイムがなった。

「私行かなきゃ。」

と言いながら、私は走り去った。

夢じゃなかったの?

せっかく朝から気分よかったのに、テンション激下がり。

もう泣きそう。

授業もまともに聞けない位、頭の中が混乱していた。

もういい、気にしない。

ハロにも近づかない。

授業が終わって帰ろうとすると、またハロの姿が。

えっ?!

「望優、一緒に帰ろう!」

と声をかけるものの、

「ごめん、今日部活。」

と、断られてしまった。

どうしようと戸惑っていると、ハロが段々と近づいたきた。

来ないで!

と心の中で叫ぶ。

あんなに可愛かったハロなのに、どうしてこんなことに。

私はものすごく悲しくなった。

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