テスト
塾の模擬試験前。
緊張する…。
少しでも良い点数を取りたいって意気込んじゃってるけど、まずは落ち着かないと。
こういう時は乾君の顔を見て、自分を励まそう。
チラッと気付かれないように、乾君の方を見る。
かっこいい~、パワーもらえる!
乾君は全く緊張してなさそうで、リラックスしてるようにみえる。
私も頑張らないと!
乾君ならきっとトップクラスの高校に行くはず。
今の私の成績では到底無理だ。
でも、まだ諦めたくない。
私だって、努力すれば、今よりももっと成績を上げられるはず。
前だけ向こう。
勉強すればするほど、結果はついてくるはず。
一点でもいいから多く取れるようにファイトだ、自分!
テスト終了…。
今回はまずまずだったろうけど、まだ次があるもん。
家に帰ったら、勉強しよう。
とにかく、受験が終わるまで出来るだけ勉強しよう。
「どうだった?」
と望優。
「難しかったー。」
「次があるし。」
「うん、そうだね。」
きっと乾君には簡単だったのかな?
乾君にテストどうだったって聞きたかったけど、テスト終了後に探してみたけど、既に帰ってしまったのか、乾君の姿はなかった。
疲れて、早く帰ったのかな?
また今度聞こう!